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2007年07月16日

ISOにてPDF1.7のドラフト仕様の投票開始

PDF Reference 1.7をベースにしたISOの標準仕様ISO 32000(ドラフト)が公開されています。

こちらからダウンロードできます。
PDF Standard
http://www.aiim.org/standards.asp?ID=33223

この仕様書は既にISOに提案され、7月2日からのファースト・トラック手続きでの投票が始まっています。投票期限は12月2日までです。

この投票を通過することができれば、出版の段階に進みますので、早ければ来年春には、PDF 1.7ベースのISO 32000が国際標準になるものと予想できます。

なお、ISO 32000の仕様書は、全文で748ページです。PDF Reference 1.7は、1,310ページありますので厚さにして6割位に圧縮されたことになります。

どのような形でリライトされたのかがこちらに公開されています。

Change Sheet - ISO Draft of PDF 1.7 Reference

概略は次の通りです。

・ISOの草稿の形式になるように雛形を使って、PDF Referenceを書き直した。
・技術的な内容はそのまま維持して、表現を変更した。
・ベンダー中立になるように、Adobeの製品についての情報への参照を削除した。
 最初の2章はAdobeの製品に関連するものなので削除した。
 付録C、付録Hの大部分はAcrobatの実装に関するものなので削除した。
・廃止した内容を削除した。
 主にAdobeの製品の歴史的な理由から維持されている廃止した仕様を削除した。
・ISOの用語規定に従って、誤解を招くことが少なくなるように記述を変更した。
 shall、should、may、canの使い方など。
・アメリカ英語から国際英語に変更。
・ノルマ(規定)的と情報的な内容の分離。

このような修正を注意深く行い、PDF Reference、市場にあるPDF、それを作成したり処理する実装などを忠実に表すPDF 1.7標準として作成した。

以上の結果、ISOドラフトはPDF 1.7のベンダー中立にして、より精密で、より曖昧さを減らす仕様となっている。

投稿者 koba : 2007年07月16日 08:00

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