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2007年07月28日
PDFと長期署名(8) — PDF/A 仕様 6 XMPメタデータ
PDF/A-1準拠のPDFには、XMPメタデータを埋め込む必要があります。XMPメタデータは、Adobeが開発したものですが、誰でも再配布可能なオープン・ソースライセンスで公開しているものです。
以前(2006年4月16日~4月18日)にブログでも取り上げました。そのときのお話を整理したものがこちらです。
XMP™ (Extensible Metadata Platform)仕様についてのメモ
前回、メタデータを取り上げました時は、PDF Reference(1.7では10.2節)のことを中心にしていました。PDF Reference 10.2項で定義しているメタデータ・ストリームは、文書カタログまたはコンポーネント単位にXMPメタデータ・ストリームを置いて、文書全体または、部品単位にXMPでメタデータをつけ、再利用可能にすることを目的にしていると思います。
XMPメタデータの仕様はこちらです。
XMP仕様書 (PDF) 2005年6月
発行年月は2005年となっていますが、AdobeのWebページにあるものも変更されてないようです。
PDF/A-1では、このXMPメタデータの定義をかなり拡張しています。
標準のXMPメタデータ仕様に準拠する、と言いながら、PDF/A独自の名前空間をいろいろ定義しています。
・PDF/A拡張スキーマ記述スキーマ 名前空間接頭辞はpdfaSchema (名前空間http://www.aiim.org/pdfa/ns/schema)
・PDF/A プロパティタイプ・スキーマ 名前空間接頭辞はpdfaProperty (名前空間http://www.aiim.org/pdfa/ns/property)
・PDF/A 値型スキーマ 名前空間接頭辞はpdfaType (名前空間http://www.aiim.org/pdfa/ns/type)
・PDF/Aフィールド・スキーマ 名前空間接頭辞はpdfaField (名前空間http://www.aiim.org/pdfa/ns/field)
・PDF/A識別スキーマ 名前空間接頭辞はpdfaid (名前空間http://www.aiim.org/pdfa/ns/id)
XMPをこうやって拡張してなにをしようとしているかと言いますと、スキーマを定義しただけで使い方をあまり書いてないように思いますが。明日、もう少し読んでみましょう。
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