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2007年05月01日
PDFと署名(15) — 電子証明書の用途別種類
次に、電子証明書の種類とその値段について、ざっと調べてみたい思います。電子証明書の用途としては、次のようなものがあるようです。
・サーバ証明用
・コードサイニング証明用
・個人認証用
・社員であることの認証用
・会員であることの認証用
・官職証明用
・電子入札・開札システム用
・電子届出・電子申請用
・電子申告・納税用
・電子契約用
・その他
以下に簡単に説明します。
・サーバ証明書
インターネットのサーバとクライアントの間でSSL暗号通信を行うために、サーバ側に用意する証明書。
・コードサイニング証明書
Windowsなどで、プログラムをインストールする際に、その開発元を証明する用途で用いられる証明書。
・個人認証用
一番多いのは、電子メールなどに電子署名をすることで、電子メールの送信者を証明するもの。それ以外に、ベリサインなどでは、簡単に個人を特定するためのクラス1という証明書を発行している。
・社員であることの認証用
会社の中にプライベートな認証局を構築し、社員に対して証明書を発行するもの。会社のネットワークに入る人を特定するなどの用途で用いることができる。
・会員であることを認証用
会社の社員と同じような趣旨。
・官職証明用
官庁の職責で発行する文書に電子署名するための証明書で、GPKIの認証局が発行する。
・電子入札・開札システム用
認定認証局などが、官公庁・行政機関の入札の書類用に発行する。発行先は企業になる。
・電子届出・電子申請用、電子申告・納税用
認定認証局などが、官公庁・行政機関への電子届出・申請、税金の申告・納税用に企業向けに発行するものと、地方自治体が発行する公的個人認証サービスの電子証明書がある。公的個人認証サービスの電子証明書の対象は個人。
・電子契約用
企業間取引のために用いる電子署名の証明用
・その他
例えば、商業登記に基づく証明用電子証明書があります。これは、商業登記の内容を証明するもののようです。
こうしてみますと、電子証明書の種類は非常に沢山ありそうです。他にも探せばもっとありそうに思います。ひとつの証明書で、全てを賄えれると良いのですが、なかなかそうも行かないです。特に、PDFとの関係では、サーバ証明書やコードサイニング証明書は関係がありません。
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