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2007年04月09日
「いきなりPDF Edit2」批評
「いきなりPDF Edit2」を折角購入したので、ちょっと使ってみました。ちょっと感想をまとめておきます。
このソフトは、ほとんどすべて、台湾のZEONが開発したもののようです。
ZEONのWebページ
○ZEONについて
ZEONは、1989年設立でOEM中心のビジネスを行っていたが、1993年からPDF関係のソフトの開発をはじめ、1995年に米国のSeyboldの展示会で初めてPDF Driverを展示したと自己紹介しています。PDFに目をつけてビジネスとして取り組んだのは、かなり早かったということになります。
製品の販売は、自社ブランドよりもむしろ、OEMによる販売を行っているようです。OEM先として、米国のNuance、日本のQualityなどが上がっています。ソースネクストの「いきなりPDF Edit2」は、Nuance製となっていますが、実際は、ZEON⇒Nuance⇒ソースネクストという経由ということです。
「いきなりPDF Edit2」をインストールするとDocuCom PDF Driverがインストールされますが、これは、ZEONのPDF Driverです。多分、Qualityから販売しているのと同じものなのでしょう。
さて、「PDF Edit2」は、PDFDriverを中心とするPDFの生成と既存PDFの編集ソフトをセットにしたものです。
(1)PDF DriverによるPDFの生成については、他に沢山ある類似ソフトと大きな違いはないように思います。
「いきなりPDF Edit2」のGUIにも「PDFの新規作成」というメニューがあります。このメニューには次のような機能が割り当てられています。
この中で、「空白PDFを作成」というのはなかなか面白そうなのですが、使ってみますと本当に空白のPDFを作るだけで他にはなにもできません。空白PDFに文字を書き込むことができると面白いと思いましたが、それはできないようです。
(2)既存PDFの編集については、次のことができるようです。
・PDFのページ単位の編集
・既存のPDFにいろいろな透かしを追加する
・既存PDFのコンテンツ(テキスト、図形オブジェクト)を削除、更新可能
・PDFの注釈の追加、削除
・電子署名の付与・検証、証明書管理
・フォームフィールドの作成など。
機能的にはかなりいろいろ揃っているようです。しかし、どうもこういうソフトは、Acrobatの2番煎じに過ぎず、Acrobatの限界を超えていないという意味での物足りなさを感じます。
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