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2007年03月03日

日本語組版はグリッドベースで行うと言って良いのか?(6)

さて、CSS3のグリッドの仕様はだれが考えたのかは、私には分かりません。しかし、CSS3 Text Module
W3C Candidate Recommendation 14 May 2003を担当したのがMichel Suignard (Microsoft)となっていますので、恐らく、Microsoft関係者ではないかと思われます。

それで、ベースになっているのは多分Microsoft Wordでしょう。実際、Microsoft Word2003(英文)のページ設定のダイヤログには、次のような機能があります。
20070303-1.PNG

Word2003の日本語版で、このダイヤログに相当するのは次の図です。
20070303-2.PNG

1.文字数と行数の設定
Microsoft Word 2003では、「文字数と行数を指定する」にチェックすると一行の文字数とページ内行数を設定できます。「標準の字送りを使用する」にチェックをいれない状態では、字送り(文字ピッチ)は用紙の幅から左右の余白を引いた残りの本文領域の幅を文字数で割った値になります。行ピッチも同様に、用紙の高さから上下の余白を引いた数字になります。この設定で文字を入力すると次の図のようになります。

20070303-3.PNG

このとき、「標準の字送りを使用する」にチェックを入れますと、文字ピッチが文字の大きさになります。この設定で文字を入力すると次の図のようになります。

20070303-5.PNG

2.原稿用紙の設定
次に、「原稿用紙の設定にする」(英語版では「Text snaps to character grid」)にします。すると、文字が各グリッドの中央に配置されます。さらに、ラテンアルファベットの文字配置が、単語ベースになります。すなわち、最初の図では、ラテンアルファベットを1バイト=半角で入力したときは、2文字ずつが一つのグリッドに入っていたのですが、「原稿用紙の設定」では、ラテンアルファベットは文字単位ではなく、単語単位で配置されて、次の図のようになります。

20070303-6.PNG

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投稿者 koba : 08:00 | コメント (0) | トラックバック