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2007年02月09日
北京でのソフト開発10年を迎えて
2月7日と8日の2日間北京に行ってきました。アンテナハウスの北京の子会社である北京紅櫻楓軟件有限公司(HYF)の董事会と2007年経営計画発表会と懇親会のためです。
アンテナハウスは、1996年に100%出資の子会社としてHYFを設立、1997年2月から実際の業務を開始しました。月日が経つのは早いもので、この2月で満10年となります。営業開始時は、総経理以下5名でスタートしたのですが、半年後にはその中の3名が退社してしまい、一体どうなることかと前途に不安を感じたものです。当時から、そして今でも入社してから短時間で止めてしまう技術者が多いのですが、これはHYFだけでなく、北京のソフトウェア会社はどこも技術者の流動性の高さに悩んでいるようです。
単に給与の高い会社に移ってしまうだけでなく、優秀な技術者にはカナダやオーストラリアなどに行ってしまう人も多いようです。これは、カナダはIT技術者に対して広く門戸を開放していて、比較的簡単に市民権を取ることができるためで、HYFで働いていた技術者で、カナダへ移住してしまった人も数名は知っています。
この10年を振り返っての最大の困難は、技術者の流動対策にあります。最初の頃は、技術者の流動性の高さに、まるで砂の上に楼閣を作っているのではないかという印象さえも持っていました。こうした中で、総経理を中心に、技術者に愛社精神をもってもらい、長く働いてもらえる会社にしようと、様々な試みを行ってきました。経営計画発表会を始めたのも、会社の実状、経営理念、今後目指す方向を社員に伝え、理解してもらい、一緒にがんばってもらおうということが、その目的の一つです。
こうした努力の甲斐があり、現在は30名を少し超える人数となりました。また、今回の経営計画発表会では、入社10年表彰対象者が数名でましたし、6年以上継続勤務者もだいぶ増えてきました。
10年前のスタート時を振り返りますと、感慨ひとしおです。
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