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2007年01月19日

日本語の文字についての用語について(6) — Adobe-Japan1の用語

Adobe-Japan1については、丁度1年ほど前にも取り上げました。その概要は、前回の記事をご覧いただきたいと思います。

PDFと文字 (23) – Adobe-Japan1

Adobe-Japan1の資料は英語版ですが、その文書で使われている用語をチェックしてみましょう。

仕様書の中から、用語に関連しそうな部分をピックアップしてみます。
○A character collection contains all gryphs required to make fonts for a particular language.(ひとつの文字の収集には、ある言語のためのフォントを作るのに必要なグリフの全てを含んでいる。)

○Each CID (Character ID) in a character collection is associated with a class of chracter shape. (文字の収集におけるCIDは、文字形状の種別に関連付けられている。)

○The specific shape of a character from a given class is dependent on the typeface style, the language, orientation, writing direction of the font,.. (与えられた種別の文字の特定の形状は、書体、言語、方向、フォントの記述方向に依存する。)

○Character instances (glyphs) for all CIDs are shown in this document, giving a specific example of the correspondence between CID number and its character chape class. (この文書には、全てのCIDについて、文字の例(グリフ)が示されていて、CID番号とその文字形状の種別との対応関係の例を与えている。)

この上の部分で言っていることを、図示しますと次のようになると思います。
20070119.PNG

つまり、Adobe-Japan1の文字には、CIDという番号がついていますが、CIDには、一定の種類の文字の形状が対応しており、グリフがその対応関係のひとつの例として示されているということになります。ここで言っているグリフは日本語でいう字体に相当するものなのか、字形に相当するものなのかが、いまひとつ分かりにくいように思います。

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投稿者 koba : 08:00 | コメント (0) | トラックバック