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2006年12月07日

XSL-FO V1.1 が勧告になりました

W3Cは、12月5日Extensible Stylesheet Language (XSL) 仕様V1.1が勧告になったことを発表しました。

W3Cのニュース・リリース(日本語版)
  XSL-FO 1.1 の公開について (W3C 勧告)
・仕様書
  XSL-FO 1.1 勧告

今回のバージョンアップは、おもに、XSL-FO V1.0を実装したベンダが、必要に応じて、それぞれ独自拡張した機能を、XSLの作業委員会で検討して、標準化したのが中心です。具体的には次のような機能です。
・巻末索引
・改訂バー
・PDF におけるしおり
・財務諸表における部分和への対応などに必要となる表中における条件付テキスト指標
・ページグループ内での最終ページ番号の検出
・単一ページ内での複数方向への記述

これ以外に、
・複数カラープロファイルの参照
・より高度なページ付番体系
・明確な国際化対応
など、仕様の高度化も行っています。

主な実装の現状報告も公開されています。
Implementation Report for XSL 1.1

ここには以下の実装の状況が報告されています。
・Altsoft Xml2PDF version 3.0
・Antenna House XSL FormatterV4
・Apache FOP
・Inventive Designers Scriptura
・PTC/Arbortext 5.2
・RenderX XEP 4

なお、アンテナハウスは、Testimonial(推薦状)を提出しました。推薦状にも書きましたが、XSL Formatterは、既に、日本を含む世界34カ国での販売実績をもっています。

ちなみに、ユーザ数の多い順に国名をご紹介します。(上からXML先進国(?))
・日本
・アメリカ
・ドイツ(ここまで100社/国以上)
・イギリス
・カナダ
・オランダ
・スウエーデン
・フランス
・オーストラリア
・ベルギー
・デンマーク
・スイス
・中国(ここまで10社/国以上)
・フィンランド
・イタリア
・インド
・オーストリア
・ニュージーランド
・アイルランド(ここまで5社/国以上)
・その他の国は、1社~数社/国

というわけで、やはり、日本のユーザ数が一番多いようです。ただし、売上金額では米国が最大です。欧州全部合わせた金額より米国での売上金額の方が多いでしょう。

アンテナハウスは、XSL-FO V1.1仕様が勧告になったのと同時に、XSL Formatter V4.1をリリースしました。V4.1では非常に多くの新機能を追加していますので、詳細につきましては後日またご説明したいと思います。

投稿者 koba : 2006年12月07日 08:00

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