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2006年12月18日
Adobe Reader 8.0の機能について (5) MDI - SDI
さて、最後に、「ウインドウ」メニューです。これに関連しますが、Adobe Reader7から8で、プログラムの開発方法が、MDI (マルチプル・ドキュメント・インターフェイス)と呼ばれる方式から、SDI(シングル・ドキュメント・インターフェイス)という方式に切り替わっています。
次の図は、Adobe Reader8で二つのPDFを表示したところ。ふたつのPDFが、別々のAdobe Readerで表示されているように見えます。
これは、SDIと呼ばれる方式です。
Adobe Reader 7ではどうだったかと言いますと、ふたつのPDFを表示しますと、次のようになります。
これは、MDIと呼ばれる方式です。上の図は、二つのPDFを表示して、「ウインドウ」メニューで、「左右に並べて表示」を選択した状態です。
ブラウザ(IE、FireFox共)はSDIのプログラムになっています。さらに、Adobe ReaderもSDIになったということは、これからはSDIが主流になるのでしょうか。
ただし、Adobe Readerは、ちょっと他のSDIプログラムと違うことをしています。次の図は、アンテナハウスの「アウトライナー」(SDI)とAdobe Readerを比較してみたところです。違いがお分かりになりますか?
プログラマの方は、お気づきになったかと思いますが、右上のウインドウを閉じるボタンは、通常、SDIのプログラムにはないものだそうです。
FireFoxやIEにもウインドウを閉じるボタンはありません。実は、アウトライナーに、ウインドウを閉じるボタンを付けて欲しい、と開発担当者に頼みましたところ、「Windowsのプログラムのマナーに反する、美学に反する」と批判を浴びてしまいました。
でも、Word 2003のウインドウを見てみますと次のようになっています。
そこで、「Wordにはあるけど、あれはどうなんだ?」と反論を試みたところ、「Wordは、変態ソフトじゃないでしょうか?!」ということになってしまいました。
そうなりますと、Adobe Reader8も変態ソフトの仲間入りでしょうか?
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