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2006年11月08日

PDF Tool V2.4 MR1 を公開しました。

11月7日夜Antenna House PDF Tool V2.4 MR1を公開しました。
Antenna House PDF Tool
評価版のダウンロード
MR1はメンテナンス・リリースの略で、弊社では、仕様を変更しないで、改良や障害の修正をしたリリースについて、MRxの記号を付けるようにしています。(対象は、システム製品のみ)

このリリースでの改良点は、リニアライズ処理を高速化したことと、障害の修正が主たる内容です。そこで、リニアライズ処理についてデータを少しご紹介します。

最新版のPDF Toolで、PDFのタイプとページ数によるリニアライズ処理の所要時間を計測した結果は次の図のようになっています。

20061107-2.PNG

これをご覧いただきますと、画像があまりないテキスト系のPDFでは、10ページ未満であれば1秒未満、100ページで2~3秒、1000ページで20秒程度の処理時間がかかっています。

しかし、画像のみからなるPDFではかなり時間がかかり、1000ページ(1000個)の画像のPDFでは、Windows版では2分30秒程度かかっています。

□データ

OS PDF特性 10頁 100頁 1000頁
Windows テキスト系 0.6秒 2.2秒 22.2秒
画像系 1.7秒 15.1秒 151.2秒
Solaris テキスト系 0.9秒 3.3秒 39.4秒
画像系 1.2秒 9.6秒 275.5秒
Linux テキスト系 0.4秒 1.6秒 20.3秒
画像系 1.2秒 9.6秒 85.7秒

■リニアライズについて
アドビ・リーダでは、「Web表示用に最適化」と表示されています。PDFの内部のデータを並びかえて、Webからダウンロードして表示するのを高速にしたり、PDF内の指定ページの直接表示を可能とするための処理。

下記の記事も参考にしてください。
2006年07月03日 リニアライズドPDFとは
2006年07月04日 リニアライズドPDFの利用方法 バイトサービング

■計測条件
1.PDF
(1) テキスト系
10ページ ファイルサイズ 87.6KB
100ページ ファイルサイズ 547.0KB
1000ページ  ファイルサイズ 5.7MB
(2) 画像系
画像のみ(ページ表記にフォントが少しある)のデータ。10ページ ファイルサイズ 1.4MB
同 100ページ  ファイルサイズ  13.8MB
同 1000ページ  ファイルサイズ 138.0MB

2.使用マシン
(1) Windows
OS: WindowsXP Service Pack 2
CPU: Celeron 2.00GHz
メモリ: 992MB

(2) Solaris 8
使用マシン: Sun Blade100

(3) Redhat Linux 8.0
CPU: Intel Pentium 4 1.40GHz

■ 計測方法
□ ファイルサイズ
Windows のエクスプローラ上に表示される値。Solaris/Linux はサンバで表示される値。

□ 出力時間
Windows
コマンドプロンプトで「prompt $p $t$g」を指定して、その値の差分を出力時間(秒)とする。小数点以下は四捨五入。
Solaris/Linux
Time コマンドで得られる "real" の値を使用。

【ご注意】このデータは、PDF Tool V2.4MR1によるものです。今後の改良により変化する可能性があります。計測対象データにより変化する可能性がありますので、この処理速度を保証するものではありません。あくまで目安値としてご参考にしていただくためのものです。

【お詫び】この記事は11月8日用でしたが、誤って11月7日夜にブログで公開してしまいましたので、後刻、日付を訂正しました。

投稿者 koba : 2006年11月08日 08:00

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