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2006年11月03日
「しおり」のすすめ (3) 「しおり」を付けるタイミングは?
「しおり」は、PDFファイルの中では、次の図のようにドキュメント・アウトラインという情報として管理されています。
ここで重要なことは、ドキュメント・アウトラインのデータは、PDFの本文ページのデータなど他の情報とは別に管理されていること。PDFに「しおり」を、後から追加したり、また、削除したりしてもPDFの本文ページの表示には何の影響もありません。
ですので、PDFを作成した後で、Webなどで公開するときに「しおり」を付けてナビゲーションし易いようにする、ということも問題なくできます。
しかし、多分、自分で意図的にPDFに「しおり」を付けたことのある人はほとんどいまないと思います。実は、私も、「しおり」の付いたPDFを作ったことは、何度もありますけれども、自分でPDFを編集して「しおり」を付けたことは、製品デモのときぐらいしかありません。
「しおり」をPDFに付ける作業をしたことがある人は、制作会社などで職業的にPDFのコンテンツを作成する人位ではないかと思います。そういう人は、お客さんから受注したPDF作成仕様に「しおり」を付けることという要求項目があって作業しているのでしょう。
多くの場合、PDFに「しおり」を付けるかどうかは、PDFを作成するツール依存になっているものと思います。そして、Microsoft Officeなどの「印刷」メニューからPDFを作成すると、できたPDFには「しおり」が付かないのです。
これが、PDFの「しおり」が便利な機能なのにも係わらず、普及していない理由なのでしょう。
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