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2006年09月12日

フォントを埋め込まないPDFの表示について (2)

MS明朝とMSゴシックを指定し、フォントを埋め込まないPDFを表示しようとすると、Acrobat Readerをインストールしたフォルダの下のリソースに、KozMinProVI-Regular、KozGoPro-Mediumという二つのフォント・ファイルがないと、日本語の文字が「・・・」になってしまうという問題に嵌っています。

昨日、英語版のAdobe Reader をアンインストールし、その後、日本語版のAdobe Readerをインストールしてみました。さらに、日本語版のAdobe Readerをアンインストールし、もう一度、最初に戻って英語版のAdobe Readerをイントールしました。

そうして、問題のJALのPDFを表示しようとしたところ、今度は、次の図のように真っ白になって文字がまったく見えない状態になってしまいました。
20060911-AR-e-EN.PNG

Adobe Reader をインストールしたフォルダの下のResourceフォルダの内容をチェックしてみますと、次の図のようになっています。KozMinProVI-Regular、KozGoPro-MediumはCIDfontというフォルダの中に保存されているのですが、CIDfontフォルダそのものがなくなっています。
20060912-resource.PNG

英語版のAdobe Readerをインストールした直後の状態では、フォントを埋め込んでない日本語文字の入ったPDFはまったく表示できません。(フォントを埋め込んだPDFは、日本語も問題なく表示できます)。

ここでひとつ気になりますのは、WindowsXPのロケールが英語の状態では、このままの状態から改善されないようだということです。

そこで、WindowsXPのロケールを日本語に切り替え、同じJALのPDFを表示しますと、今度は次のように、Adobe Readerをアップデートします。
20060912-update.PNG

先ほどのResourceフォルダをチェックしますと、CIDfontというフォルダができていることが分かります。
20060912-resource-after-install.PNG

このCIDfontフォルダには、KozMinProVI-Regular、KozGoPro-Mediumという二つのフォント・ファイルが収容されています。そうして今度は、フォントを埋め込んでないPDFも無事表示できます。
20060912-AR-e-JA-after.PNG
Adobe Reader がこの文書(日本語の文字)の表示に使用しているフォントはMSゴシックです。

つまり、Adobe ReaderのインストールフォルダのResourceの下のCIDfontフォルダとその内容がないと、フォントを埋め込んでない日本語が入ったPDFはまったく表示できないが、CIDfontフォルダができてKozMinProVI-Regular、KozGoPro-Mediumがあると日本語が入ったPDFが表示できるようになるということです。この時、表示用フォントはMSゴシックを使っているようです。MSゴシックとKozGoPro-Mediumとは一体どんな関係なのでしょう。不思議ですね。

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投稿者 koba : 08:00 | コメント (0) | トラックバック