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2006年08月18日
PDF/X-2について(4)
外部PDFを参照する元になる側のForm XObject(Reference XObjectのためのRefキーをもつもの)にも同じようにMetadataキーをもつ必要があります。
このMetadataキーの値となるメタデータ・ストリームには、XMPのxapMM:RenditionOf属性を含む必要があり、その値は、ResourceRef要素となります。また、xapMM:DocumentID、xapMM:VersionID、xapMM:RenditionClass属性を含まねばなリません。
xapMM:DocumentIDは、UUIDのような128ビット数のIDとし、ユニークになるように生成するべきです。
難しいですが、参照元のPDFのFormXObjectと、ターゲットのPDFをXMPのメタデータを使って対応関係を付けて、ターゲットを識別するということでしょう。
(3)ターゲットPDFの選択
PDF/X-2の仕様では、PDF/X-2のリーダが候補となるターゲットPDFを探す方法の機構までは定めていません。
但し、PDF/X-2のファイルは、OSや言語に依存しないように作るべきであり、PDF Referenceの仕様で言われている過搬性を満たすように注意するべき、とされています。
一旦、ターゲット候補となるPDFを認識できたならば、PDFの内部のオブジェクトのIDと、参照元とターゲットのメタデータを比較して、ターゲットを識別することができます。
(4)外部文書の描画
PDF/X-2のすべての内容は、同じ印刷特性設定になるように準備されねばなりません。
また、すべてのターゲット文書にある外部データを使って描画する必要があり、ターゲット文書が欠落した状態で描画してはなりません。
また、ひとつのPDFを描画する時は、そのPDFに埋め込まれたフォントを使用しなければならず、他のPDFに埋め込まれたフォントを使用してはなりません。
ターゲット文書を含むPDFとそれに含まれるPDF間のオーバ・プリンティングは、PDF Referenceの定義に従って行います。
Form XObject のBBエントリの座標は、ターゲットPDFのメディアボックスの左下隅に対して相対とします。
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