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2006年07月16日

PDF/X-1a:2001、PDF/X-1a:2003のカラーの続き

2006年07月14日 PDF/X-1a:2001、PDF/X-1a:2003の2.カラーの続きです。

2.1 OutputIntentによるカラー印刷特性の識別

PDF/X-1aではOutput Intentを使ってカラー印刷特性を識別します。次にOutputIntentに設定する内容について簡単に整理してみます。

OutputConditionIdentifierには、PDFのテキスト文字列が入ります。これは、RegistryNameとの組み合わせで使います。

(1) RegistryNameは意図する印刷特性を特性データ登録を使って定義するときに限り使用できます。これを使うときは、OutputConditionIdentifierの値は、その登録における参照名(Reference name)に一致しなければなりません。

代表的なものはICC特性データ登録(ICC Characterization Data Registry) です。

ICC Characterization Data Registry

CMYK Characterization data

この時、RegistryNameキーの値は、(http://www.color.org)となります。

例えば、Japan Color 2001 Coatedは、ICC Characterization Data Registryの参照名が、JC200103となっています。するとOutput intent辞書の内容は次のようになるでしょう。

<< /Type /OutputIntent             % Output intent dictionary
/S /GTS_PDFX
/OutputCondition (JC200103 (Japan Color 2001 Coated ))
/OutputConditionIdentifier (JC200103)
/RegistryName (http://www.color.org)
>>

(2) RegistryName キーがない時、OutputConditionIdentifierには特別な意味を持たせることはできません。

(3) RegistryName キーが存在して、値が (http://www.color.org)ではないときは、その値は、その登録について詳しい情報を入手可能なURLでなければなりません。

また、上の(2)または(3)の場合は、DestOutputProfileが存在しなければなりません。

OutputConditionキーは常に存在するべきで、その値は、印刷特性を、人間のオペレータに分かりやすい形式で、コンパクトに伝える情報にします。

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投稿者 koba : 08:00 | コメント (0) | トラックバック