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2006年06月12日
XSL-FOによるXMLのPDF化 (6) XMLのスタイル指定
XSL-FOによるXMLのPDF化 (3) 描画情報を規定するXMLタグおよびXSL-FOによるXMLのPDF化 (4) 特定アプリケーションのXMLタグで説明しましたような、”一般的でない”XMLのタグは、表示用の特にスタイルを指定しなくても表示することができます。但し、SVGやMathMLを表示アプリケーションは必要です。
これに対して、一般のXMLタグは、そのタグ自体、あるいはタグで囲った内容を画面に表示するためのスタイル情報がありません。
スタイル情報をもたないXMLファイルをブラウザで表示しようとしますと、次のように、「スタイル情報がないので、ドキュメント・ツリーを表示します」と言われてしまいます。
このようなXMLファイルを、ページに整形して表示するための方法として、(1)標準技術に基づく方法と、(2)各ベンダの独自技術に基づく方法があります。
独自技術の方は、それこそ、いろいろなアイデアがあるだろうと思いますが、ここでは取り上げません。
比較的広く使われている標準技術には、CSSとXSL-FOの2種類があります。
1.CSS
現在、ノルウェーのOpera SoftwareでCSSの開発に携わっているHåkon Wium Lie氏が、1994年に提唱したものです。
1996年にはCSSレベル1がW3Cの標準として策定されました。現時点での仕様策定動向を、W3CにおけるCSS仕様策定の動向にまとめましたとおり、現在、レベル3の開発が行われていますが、レベル3の作業委員会は1999年に最初に任命されましたが、なかなか作業がはかどっておらず、まだ全てのドラフトが揃っていません。
従って、現在、標準仕様として使えるのはCSS2ということになります。
CSSの開発の進捗、および普及はなかなかはかばかしくないように思えます。
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