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2006年06月08日

XSL-FOによるXMLのPDF化 (3) 描画情報を規定するXMLタグ

昨日説明しましたように、一般的なXMLのタグには、表示のスタイルが規定されませんので、表示するには、何らかのスタイルを与える必要があります。

さて、ここまで”一般的な”という言葉を定義しないで使ってしまいましたが、もう少し詳しく検討してみます。”一般的”というのは説明が難しいので、”一般的ではない”ものを取り上げてみます。

1.”一般的ではない”ものの最初のグループ —タグ自体に描画情報を含むもの。
ベクトル・グラフィックスを表現するためのSVG(Scalable Vector Graphics)、数式を表現するためのMathMLなど。

・SVGのタグは、それ自体がベクトル・グラフィックスへの描画を規定しています。

例.
 SVGのサンプル(W3Cのテストスイートより)

 上のSVGファイルを、XSL Formatter で表示すると次の図のようになります。
 SVG-test.PNG

・MathMLには、表現用タグ(プレゼンテーション・マークアップ)と内容タグ(コンテンツ・マークアップ)の2種類があります。表現用タグの場合は、そのタグ表現自体を見るとどのように表示するかが大体決まります。

例.
 MathMLのサンプル(MathTypeで作成したMathMLファイル)

 上のMathMLファイルを、XSL Formatter で表示すると次の図のようになります。

 MathML.PNG

SVGやMathMLを記述するためののタグは、タグ自体の仕様に画面にどう表示するかが決まっています。従って、外部から特にスタイル情報を与える必要がありません。

【参考資料】
Scalable Vector Graphics (SVG)
MathML
MathML2.0仕様に関する概要

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投稿者 koba : 08:00 | コメント (0) | トラックバック