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2006年04月14日

PDF/A とはなにか?

PDF/Aは電子文書を長期に保管することを目的して作成されるPDFが満たすべき仕様です。PDF/A-1とPDF/A-2のふたつの仕様があります。

PDF/A-1は、PDF 1.4仕様に基づいています。この中でふたつの準拠レベルを定義しています。

・PDF/A-1a レベルAは、ISO 19005-1完全準拠
・PDF/A-1b レベルBは、ISO 19005-1の一部準拠

PDF/A-1bは、PDFを表示できることが保証されれば良い。これに対して、PDF/A-1aではテキスト抽出ができることが求められます。この時のテキストはドキュメントの論理的な順序どおりになっている必要があります。これはTaggedPDFとも呼ばれます。

■経過等
米国のAIIM他の団体が中心になって、2002年から策定作業を開始、2005年9月にPDF/A-1がISO標準になりました。

なお、PDF/Aには、ISO 19005-2(PDF/A-2)という新しいパートも策定作業中ですが、PDF/A-2は、PDF1.6仕様にもとづくものでデジタル署名などを含んでいます。

■PDF/Aの目的
・デバイス独立
・表示に必要な全ての情報を含む
・自分自身の記述を含む
・基本的なツールで直接解析できる
・技術的に保護しない(パスワード、暗号化なし)
・仕様の公開
・広く普及

■PDF/Aツールの現状
・現在の時点で公式にサポートしたツールはない(と思われます)。

■PDF/A-1とPDF1.4の関係
PDF1.4をベースとして、全体、グラフィックス、フォント、アクション、注釈、メタデータ、論理構造(PDF/A-1aのみ)、対話フォームについて要求項目、勧告項目、制限項目、禁止項目を設定しています。
・やるべきこととしては、大雑把には、フォントの埋め込み、デバイス独立カラー、XMP準拠のメタデータ、タグ付け(PDF/A-1aのみ)があります。
・禁止事項として、大雑把には、暗号化、LZW圧縮、外部コンテンツの参照、透明、マルチメディア、JavScriptがあります。

■メモ
なお、PDF/Aは、電子文書保管のひとつの部品にすぎず、すべてを解決するわけではなく、ソリューションにすることが必要です。

■参考資料
・ISO 19005-1 仕様書(2005年9月出版)
Document Management - Electronic document file format for long term preservation - Part 1: Use of PDF 1.4 (PDF/A-1)

PDF/Archive Secures ISO Approval
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投稿者 koba : 08:00 | コメント (2) | トラックバック