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2006年04月13日

オープンソースのビジネスモデル (17)

さて、そろそろ、この話題も一段落としたいと思います。

それにしても、今回初めて、ビジネスモデルという観点からMySQLのWebページをチェックしてみましたが、MySQL ABには随分多くのベンチャ・キャピタルが投資しています。

MySQL AB投資者
Benchmark Capital: http://www.benchmark.com/
Institutional Venture Partners: http://www.ivp.com/
Index Ventures: http://www.indexventures.com/
Holtron Ventures: http://www.holtron.fi/ (フィンランド)
Intel Capital: http://www.intel.com/capital/
等々

う~~ん。MySQLの経営者は、ベンチャ・キャピタルから投資を引き出すのが上手なようですね。こうして投資資金が集まれば、ソフトウェアの開発を加速することができますから、開発競争という面では非常に有利です。

ベンチャ・キャピタルは通常の企業と違い、経営目標の第一優先順位は、投資先の企業の株式市場への公開と、それによるキャピタルゲインの取得にあります。この点、MySQLは、まだ公開していないと思いますが、果たして公開できるかどうか、また、その後、オープンソース・ビジネスモデルでRedHatに次ぐ(企業としての)成功例になるか興味深深ですね。

このように、欧米では、オープンソース・ビジネスに投資をするベンチャ・キャピタルが増えているようです。GPLは、元はといえばStallmanのプログラマ共産主義を実現するためのライセンスとして考案されたものですが、それが、回りまわって資本主義の権化ともいえるベンチャ・キャピタルの金儲けの手段として使われるとは世の中は面白いものです。

ところで、そういえば思い出しました。オープンソースのビジネスモデルとして適切かどうか、わかりませんが、UnysisのLZW特許のようなモデルもあります。つまり、

(5) プログラムをオープンソースで頒布し、普及した頃を見計らって、特許使用料を得る。

LZW特許は、既に米国でも日本でも失効して過去の話になりました。しかし、最近では、JPEGの特許が猛威を振るって問題になっています。

JPEG特許問題

JPEGのプログラムは、BSD/MIT類似のオープンソース・ライセンスで頒布されていますので、著作権上は誰でも自由に使えます。そこで、多くの製品・ソフトウェアで採用しています。しかし、特許は著作権とは別の問題になりますので、オープンソースだからといって採用すると危険という見本です。

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投稿者 koba : 08:00 | コメント (0) | トラックバック