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2006年02月19日

Java用PDF生成ライブラリー iTextの調査

WebサイトでPDFをダイレクトに生成するライブラリーはいろいろあります。2005年11月12日 PDFの作成方法(9) – PDF出力ライブラリーで取り上げたPDFLibは有名なものですが、Java用のライブラリーとしてiTextも時々名前を聞きます。オープンソースなので使っている人が多いかもしれません。

XSL Formatterも50%以上のユーザがWebサイトでXMLからPDF生成に使っています。

ある航空機メーカでは、現在、ASPサービスにXSL Formatterを使っています。そこではFormatterで作成したPDFに対してiTextでさらに加工を加えてからPDFを配信しているようです。しかし、パーフォーマンを上げるために、iTextでやっていることをFormatterに吸収できないかという話がありました。

一般論として、メンテナンスやパーフォーマンスを問わなければ、Formatterの出力をiTextに入力するという2段階で良いことになるのでしょうが、やはりパーフォーマンスを上げていこうとすると一つのツールに統合したくなります。

こう考えるとミドルウェアも高機能が求められるということになります。そうするとツール・メーカとしては、どんどん投資して他のツールの機能を吸収していかないとだめってことになります。

そんなわけで、iTextについてチェックしてみました。iTextの機能の中で、吸収するべき部分があるのでしょうか。

iTextとはなに?
iTextは、JavaでPDFを生成するためのライブラリーです。オリジナル開発者は、Bruno Lowagie(35歳、オランダ人らしい)、現在、もっとも積極的に活動している開発者はPaulo Soaresです。他に2人の開発者がいます。

SourceForgeにホームページがあります。2000年11月から始まっていますので、既に5年を経過しています。
・現在のバージョンは、iText 1.3.6 (2005/12/12リリース)
・その前のバージョンは、iText 1.3.5 (2005/10/20リリース)
・もう一つ前が、iText 1.3.4 (2005/09/22リリース)
・2005/07/29には、iText 1.3.2 をリリース、Bruno LowagieはManning Publications社と契約して、'iText in Action'という本を書き始めたというニュースが出ています。
※最後の0.0.1のアップグレードはメンテナンス・リリース(主としてバグ修正)のようです。

こういうリリース経過、内容、バグフィックス、CVSへのコミットの記録をみると結構積極的に活動しているようです。オープン・ソース・プロジェクトは、最初は活動が活発でもだんだんしぼんでしまうものが多いですが、5年経過して積極的にやっているのは立派なものです。但し、2000年に始まって、2003年6月にV1.0が出ていますので、商業ソフトと比べると足が遅いと思います。商業ソフトならば、このスピードでは生きていけないでしょう。

iTextで興味深いのは、.NET版であるiTextSharpがあるということです。これは、J#を使ってJAVAから移植したものです。

iTextのホームページのPeopleでは、日本の氏原 一哉さんが、iText.NETの著者として紹介されています。iTextSharpとiText.NETの関係は良くわかりません。

バックグラウンドについての紹介はこの位にして、次に機能を見てみましょう。

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投稿者 koba : 08:00 | コメント (0) | トラックバック