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2005年12月31日

私がグーグルのアドワード広告を止めた理由(4)

12月になっても、依然として返金がありません。そろそろ、2005年も終わりです。誰だって、こんな問題を年明けまで持ち越したくないですね。そこで、12月16日に、当社からどうなっているか確認の問い合わせをしました。

こんどは、こんな返事がありました。

■12月16日のグーグルからの電子メールの一部
返金の件に関しまして確認させていただきましたところ、カード会社様より有効期限が異なるとのお返事を頂戴いたしました。先日お知らせいただきました有効期限についてですが、こちらは 179,644円を請求されたクレジットカードと【同一】番号のクレジットカードで、有効期限のみ新しくなったということでよろしいでしょうか。
---ここまで---

こんどは、カードの有効期限が異なるとのこと。しかも、179,644円?を請求された、と言っています。こちらはずっと同じクレジットカードを使って支払っていますので、そんなことはないのですが。

その後のやり取りがあって、12月20日には次のメールが来ています。

■12月20日のグーグルからの電子メールの一部
当該クレジットカード会社様に237,423円の返金を試みましたところ、そのクレジットカードにはAdWordsご利用料金は179,644円までしか過去に請求をしておりませんでした。(その他のご請求は他のクレジットカードをお客様にてご利用であったと推察されます。)

そのため237,423円を過去にAdWordsにてご利用であったカードに各々返金する必要がありますが手続きが煩雑となり、お待たせすることを避けるため、直接お客様ご指定の銀行口座にお振込みをさせていただきたく存じます。
---ここまで---

最初に言いましたように、当社は、ずっと同じクレジットカードで支払っています。しかも、グーグルへの支払い金額は2005年分でも軽く合計200万円を超えています。なぜ、過去には179,644円までしか請求してないと判断したのでしょうか?

それに、そもそも返金するつもりがあるなら、返金先クレジットカードからの過去の支払い額など関係ないのではないと思いますがねえ。一体、本当に返金するつもりがあるのでしょうか?

というような次第で、こんどは当社の銀行口座の情報を連絡しました。12月21日のことです。

しかし、12月30日正午の時点では、まだ、銀行口座にグーグルからの振込みはありません。どうやら、調整金の返金問題は年を越しそうな気配です。

ここで紹介しましたように、一連の電子メールのやりとりで分かることは、グーグルの方には調整金を急いで返金するという意思はないようだ、ということです。普通、会社の経理ではこういう場合、預かり金に計上し、預かり金は早く返す処理をするべきなんですが。グーグルは、入金したものは全部自分のものだと思っているのかな?

ここにあげたのは、担当者間の電子メールのログの一部です。この間のやりとりを読むと、あまりのいい加減さに、怒りを通り越して、あきれてしまいそうです。グーグルにとっては、23万円などはした金かもしれませんが、人によっては1ヶ月の生活費ですからねえ。もう少し真剣に取り組んでもいいんじゃないでしょうか。

さて、今日は12月31日大晦日です。このブログを読んでいただいた方もまだ読んでいない方も1年間お疲れ様でした。

良いお年をお迎えくださいますように。

投稿者 koba : 2005年12月31日 08:00

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コメント

コメントありがとうございます。
少し疑問がありますので、お教えください。

>はっきり言って、広告チューニングの努力を全くしていま
>せんね。これでは、宣伝用のホームページを開いたが、全
>く更新しないのと同じことです。

この部分、どこを指していますか?ちょっと意味不明です。

> クリック単価で買っている広告で、クリックが増えた
> 理由を分析するのは媒体社の仕事ではありません。
> 公開可能なデータの開示は管理画面でしています。そ
> れと競合状況や季節変動などを付き合わせて、御社で
> マーケティング分析をする必要があります。

これは、通常の変動の範囲内での分析のことを指していると思いますが、異常変動と通常変動は、分離して考えるべきではないでしょうか。

ちなみに、異常か、通常かは統計的に判断可能なものです。

>つまりは御社の競合が御社の広告をクリックしまくった
>だけでしょう。

この推測の合理的な根拠を示してもらいたいと思います。

投稿者 koba : 2006年04月29日 16:01

はじめまして。私はあるサイトの宣伝担当として広告バイイングの業務をしている者です。
リスティングについては、代理店経由で取引をしています。
また、その他に私個人の副業としてのショップサイトでも、直取引で4年ほど利用していますので、その立場からコメントさせていただきます。

基本的に、現在のリスティング広告は完全な売り手市場で殿様商売です。
つまり、サポートなどは最悪だが、独占状態なので他に選択肢が無く、掲載を辞めるか涙を飲んで継続するかしかない。
個人的には、Google AdwordsよりもOvertureの方が、より酷い対応だと思っています。

ただ、今回のブログで書かれているようなケースは、良くあることで、むしろこの程度で辞めるのであれば、辞めた方が良いと思います。
はっきり言って、広告チューニングの努力を全くしていませんね。これでは、宣伝用のホームページを開いたが、全く更新しないのと同じことです。

リスティング広告は、毎日単価の相場変動と、競合の順位と、クリック数と成果について監視を続け、リアルタイムで入札価格を変動させて行くという運用が必要になる広告です。
専用のノウハウ必要だし、余りにも運用コストがかかり過ぎるので、普通は代理店に運用を任せる必要があります。自分で運用するということは、代理店手数料を払わない分、それだけのリスクと人的コストを負ってるわけです。

そもそも、クリック単価で買っている広告で、クリックが増えた理由を分析するのは媒体社の仕事ではありません。
公開可能なデータの開示は管理画面でしています。それと競合状況や季節変動などを付き合わせて、御社でマーケティング分析をする必要があります。わがまま過ぎます。

後に不正クリックが大量にあった、と言うことがわかったわけですが、つまりは御社の競合が御社の広告をクリックしまくっただけでしょう。これを返金してくれるのは、Google側からのサービスです。本来なら、返金の義務はありません。

ただ、次にクレジット返還の手続きが混乱しているのは、杓子定規な対応しか出来ない外資日本法人の典型的なパターンですね。しかも、情報伝達がされていないし、返事も遅い。
ここは猛烈にムカつくと思いますし、サポート体制は改善されるべきだと思います。ただ、他の部分は広告の勉強すらせずに、代理店を使わず自力でやろうとしたツケとしか思えませんでした。

投稿者 とある宣伝担当 : 2006年04月29日 10:57

興味深く拝読いたしました。私も細々とですがアドワーズ広告を利用しています。今まで金銭関係の事故はありませんでしたが、参考になりました。

投稿者 とあるショップオーナー : 2006年01月01日 00:14

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