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2005年12月06日
PDFの作成方法(15) – スキャナーでPDF作成
11月1日にPDFの作成方法(1)に示した図ではパソコンのアプリケーションでPDFを作成する方法を整理しました。しかし、重要なPDF作成手段が抜けていました。それは、スキャナなどで作成した画像をPDF化する方法です。
紙に印刷された文書を電子化するには、紙をスキャナーで読み取り、その結果を電子ファイルにします。PDFが普及する前は、スキャナーで読み取った結果はTIFFなどの画像形式で保存していました。しかし、現在は、スキャナーで読み取った結果をTIFFではなくPDFで保存する方がむしろ主流になっているように見えます。
Acrobatではスキャナから取り込んだ画像をPDF変換できます。
また、スキャナーにはPDF保存機能があります。例えば、新世代スキャナが仕事を変える?ペーパーレス化はビジネスマンの夢を見ると、大抵のスキャナはPDF保存機能が備わっているようです。
また、スキャナから取り込んだデータを整理するサード・パーティのソフトウエア製品でもPDF保存機能を使えます。Part3. PDFにして紙文書をデジタル化。
既にお話しましたようにPDFの起源はPostSriptです。そんなこともあり、私はスキャナの画像からPDFファイルを作るなんて邪道と思っていたのです。ところが、ブログで取り上げるために少し調べてみたところ、スキャナーでPDFを作る方法には、TIFFではできない様々なメリットがあります。
(1)PDFにすることで、無料配布のAdobeViewerdで誰でも内容を見ることができます。これに対してTIFFは様々な種類があり、あらゆる形式のTIFFを表示するのは困難です。この結果、TIFFの形式によっては表示できない可能性があります。
(2)PDF化することで検索可能にできます。最近は、画像の上に透明テキストを重ねる形式のPDFを作ることで、透明テキストを使ってPDFを検索できるようになっています。
(3)PDFで保存するとTIFFと比べてファイル形式を小さくできることになります。
PDFの起源からはスキャナーで読み取った結果をPDFにするという発想は出てきません。しかし、ブログを書いたお陰で、スキャナーで作成した画像からPDFを作成する方法についての自分の認識を改めることになりました。
【参考】
スキャナーの小咄: ファイル形式とデータ量について