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2005年11月25日

Office12 のPDFサポート (1)

MicrosoftのOffice12は、2006年の秋の発売と言われていますが、既にその前宣伝が始まっていて、新しいOfficeはどんなものになるのだろう?と興味を掻き立てられます。

もう、いろいろなニュースで何回も流れているので知っている人も多いと思いますけれども、その中に、Microsoft Office12がPDFをサポートするという話題があります。

これは、Microsoftの上級副社長のSteven Sinofskyが、10月2日にMVPの会議で明らかにしたもの。

Microsoft’s Steven Sinofsky Discusses Support for the PDF Format in Office “12”(英文)
スティーブン シノフスキーが語るOffice “12” における PDF 形式のサポートについて(和訳)

これを読むと、Microsoft Office Word, Microsoft Office PowerPoint, Microsoft Office Excel, Microsoft Office Access, Microsoft Office InfoPath, Microsoft Office Publisher, Microsoft Office Visioで、SaveAs(名前をつけて保存)で、PDFを出力できるようになる、と言っています。

これだけのアプリケーションに対してPDF出力をサポートするということは、PDF出力機能を何らかの共通の基盤の上に乗せているのだろうと思います。そうしますと、この共通基盤がどのようなものかが興味深いところです。

特徴は、
①PDFの仕様は1.4。少々古い
②他のプロダクティビティ製品でも PDFをサポート(他のプロダクティビティ製品って、なんだろう?)
③ハイパーリンクをサポート
④読み上げソフトでアクセス可能(タグ付きPDFか?)
⑤(DTPソフトでは)CMYKカラーモデルやトンボ出力をサポート

などとあります。特に、③、④、⑤あたりは、単にPDFプリンタ・ドライバでPDFを出力するだけではできません。従来は、11月21日に話しました、PDFMakerのような特別なプログラムで実現していたものです。

また、7種類にも上るアプリケーションに一斉にPDF保存機能を持たせるには、個別にライブラリーを組み込むのも工数が大きくなります。ですので、恐らくは、アプリケーションから独立した、共通基盤(レイヤ)を開発し、共通のレイヤを通してPDF生成ライブラリーを使っていると思います。

もちろん、各Officeアプリケーション固有の機能もありますので、きめ細かいPDF作成機能を個別に実装している部分もあると思います。内部がどうなっているか、知りたいものですが。

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投稿者 koba : 08:00 | コメント (0) | トラックバック