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2011年10月02日 - 2011年10月08日 アーカイブ

2011年10月03日

世界標準の自動組版ソフト Antenna House Formatter V6 新発売!

かねてよりブログなどで報告させていただいておりました、自動組版ソフトの新版 Antenna House Formatter V6 を 9月30日にリリースいたしました。

今回の新版では、float機能の強化によって、従来は難しかった図版の自由な配置を実現しました。
ページの指定位置に floatを配置したり、段組の中に float を配置したり、段組中を通しで float を配置したりすることができます。
色々な指定をしたfloat機能のサンプルをご覧ください。

フロート例

・バージョンアップについて
現在 Antenna House Formatter V5 をお使いのユーザー様は、Antenna House Formatter V6 に無償バージョンアップしていただけます。
無償バージョンアップの条件などにつきましては、こちらをご参照ください。

バージョンアップをご希望されるユーザー様は、
弊社保守サービス:hosyu@antenna.co.jp宛に、ユーザIDとシリアル番号を記述し、V6へバージョンアップ希望と書いてメールにてご連絡ください。
なおバージョンアップの場合、ご依頼から発送まで一週間程度のお時間がかかりますので、よろしくお願いいたします。

明日も引き続き、Antenna House Formatter V6についてお話します。

2011年10月04日

Antenna House Formatter V6 を米国国税庁が採用!

本日も、9月30日にリリースとなった、世界標準の自動組版ソフト Antenna House Formatter V6 についてです。

以前にもお話しましたが、Antenna House Formatter V6 は、米国の国税庁の新しいPDF配布ページに採用されました。

プロジェクトでは、ページ組版の多くの要求仕様がリストアップされていました。
次のようなものです。

・Open Type Fonts に対応
・マルチバイト言語に対応
・TaggedPDF出力機能
・XSLT, XSL-FOに対応
・Logファイルを生成する
・4つのカラムをサポート
・ヘッダ、フッタ機能
・段組ページの上か下または隅に段を跨るフロート配置
・ページや段の任意の位置へのフロート配置
・フットノート機能
・改定バーの代わりに任意の文字を置く機能
・カラムのバランス機能
・ハイフネーション機能
・インデックス機能
・水平、垂直アライメント機能
・PDFを画像としてPDFに埋め込む
・行折り返し時のインデント位置指定機能を追加
・AcroForm による記入欄のあるPDFを埋め込み
 :

などなど。

これらの多くは既に実装済みでしたが、不足している機能もありましたので、それらを実装することで採用となりました。Antenna House Formatter V6 では、これら多くの要求を満たす充実した機能をご利用いただけます。

ぜひ、Antenna House Formatter V6 の評価版をお試しください。ダウンロードはこちらから。

明日も Antenna House Formatter V6についての話です。

2011年10月05日

Antenna House Formatter V6 のルビ機能

Antenna House Formatter V6 ではルビ機能について拡張し、
使いやすく、正しい表現が可能になりました。

Antenna House Formatter V5 までは、ルビを直接表現できなかったため、fo:inline-container などを利用して模倣せざるを得ませんでした。そのためルビの配置や行分割に対して多くの制約がありました。

Antenna House Formatter V6 で実装されたルビ拡張では、このような制約を取り払い本来のルビを表現できるようになりました。

ルビ機能を使ったサンプルをご覧ください。

ルビの例

ぜひ、これらの機能をお試しください。
Antenna House Formatter V6 の評価版のダウンロードはこちらから。

明日もAntenna House Formatter V6 のお話が続きます。

2011年10月06日

Antenna House Formatter での異体字の使用

本日は、度々お問い合わせのある、Antenna House Formatterでの異体字の使用についてお話しします。

異体字とは
・同じ意味/発音を持っているが、異なる表記の字体の文字
・新字と旧字による違いや、手書きによる個人差から生じたものなどもある
・人名や屋号、地名に多く使われる

JISやUnicode仕様においては、基本的に異体字ごとに異なるコードを割り振るようなことは行っていません。(ただし例外もあります)
Unicodeでは異体字セレクタという名称でタグを付けることにより、先行する一文字と組み合わせて定義付けされた字体を選択する方法をとります。
2006年1月13日に漢字で異体字セレクタを使うための漢字字形データベース(Ideographic Variation Database)への登録手続きが定められ、2007年12月14日に最初の異体字コレクションとしてAdobe-Japan1が登録されました。

Antenna House Formatterはこの異体字に対応しています。
異体字選択機能を持っているCIDフォント(OpenTypeフォント)と組み合わせて使うことで、Antenna House Formatter から、PDFへの異体字出力が可能です。(PDF出力のみ、他の出力オプションは未対応)


Antenna House Formatter での使用方法
Antenna House Formatterで、これらを使うには次のようにします。

例えば、葛飾区と葛城市の「葛」には、二つの字形があります。
どちらの文字も、U+845Bという符号位置に統合されています。
異体字セレクタを使って、次のように区別することができます。

1. U+845B U+E0100
2. U+845B U+E0101

XSL-FOでは、次のように書きます。
<fo:block>&#x845B;&#xE0100;</fo:block>
<fo:block>&#x845B;&#xE0101;</fo:block>

これを小塚明朝 Pr6N フォントを使用した場合、出力は次のようになります。

ivd.png

皆さんも試してみてください。

2011年10月07日

Antenna House Formatter V6 で floatを使った図版の最適配置

日本語組版の規格として、JIS X4051(日本語組版規則)があります。
ここにある規格書の、X4051 02 のPDFを閲覧すると、97ページあたりから 図・写真等の処理について説明があります。Antenna House Formatter V6 では、このPDFにある、図49、図50の配置を行なう機能を実装しています。

以下がそのサンプルです。解りやすくアンカー位置を赤丸印で示しています。

・アンカー(出現位置)と図が同じページに現れるパターン
p1.png

・X4051 02 のPDFの図49を再現したパターン
p4-5.png

・X4051 02 のPDFの図50を再現したパターン
p2-3.png

データの float の指定は3つとも同じですが、その出現位置によってこのように3パターンの配置を実現しています。

どうぞ実際に、Antenna House Formatter V6 を使ってみてください。
評価版のダウンロードは、こちら から。

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