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2011年09月22日
シンクライアントでPDF変換~「瞬簡PDF4」
アンテナハウスでは、より幅広い環境でご利用いただけるよう、2011年6月末よりデスクトップ製品のシンクライアント対応ライセンスの販売を開始し、各シンクライアント環境での動作確認を進めています。
本日は、「瞬簡PDF4」を Windows Server のターミナルサービス環境でご利用いただくにあたってのポイントをご紹介したいと思います。
1) 導入時のポイント~プリンターの複製
「瞬簡PDF4」のPDF作成は、Office等のアプリケーションからそのアプリケーションの文書を、仮想プリンター(Antenna Houe PDF Driver 5.0)へ印刷することで PDF ファイルに変換しています。
サーバーOS へのインストールはクライアントOSと基本的に同じなのですが、ターミナルサービス環境でご利用いただくには、インストール後、この「仮想プリンター」をいくつか複製しておく必要があります。
ターミナルサービス環境では、複数のユーザーの「瞬簡PDF4」が同時にPDF作成をおこなうと、この印刷がサーバーOS上で同時に行われることになります。
このとき、同じプリンターに印刷すると、早い者勝ちであとから印刷したユーザーは先の印刷が終わるまで待つことになるので、空きプリンターがないと「瞬簡PDF4」は「プリンタ-を選択できませんでした。」のメッセージを表示して、一旦PDF作成を中止します。
これを「予めプリンターを複数作成しておく」ことで、「瞬簡PDF4」が自動的に空きプリンターを探して印刷をかけ、同時にPDF作成できるようになります。
このプリンターの追加は、シンクライアントライセンスでご購入されたお客様がダウンロードしてご利用いただける、「プリンターの追加と削除ツール」を使うと、数を指定するだけで 簡単に作成できます。
2) 導入時のポイント~作成するプリンターの数
では、この仮想プリンターはいくつ作成しておけばよいでしょうか?
例えば、100人のユーザーがご利用になる場合でも、同時に100人のユーザーがPDF作成を行うことは一般的には少ないと思います。
仮に、利用頻度によって、PDF作成を同時におこなうのが 最大で10人程度でしたら、10~15個プリンターを作成しておき、PDF作成時に先のメッセージが表示されることが多ければプリンターを増やす、といったように、調整をして頂くとよいと思います。
プリンターを10個 複製した例です。
最近の Server 2008 R2 や Windows 7 では、同じ種類のプリンターはまとめて表示されるようで、エクスプローラ上でプリンターのアイコンは一つしか表示されませんが、右クリックメニューの「印刷ジョブの表示」で、プリンターが複数作成されている様子が確認できます。
サーバー管理者の方は、この印刷ジョブを見て頂いて、たとえば作成した10個のプリンターすべてに、常時、印刷ジョブが溜まっているようでしたら、追加を検討していただくと良いと思います。
※なお、仮想プリンターへの印刷をおこなわない機能 (PDFファイルのみの結合、ページ分割/抽出/削除、文書情報設定、セキュリティ設定・解除、透かし、ヘッダフッタ) の同時利用は、必要なプリンターの数には影響ありません。
以上、ターミナルサービスへの導入時のポイントについて、ご紹介しました。 管理者の方など参考にしていただければ幸いです。
※「瞬簡PDF4 シンクライアント対応について」に動作環境/制限事項をまとめておりますので、ご確認ください。
※「瞬簡PDF4」のシンクライアント対応ライセンスをご購入頂いただいたお客様には、シンクライアント環境への導入について説明したドキュメントを添付しております。
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