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2011年09月12日

海外でとっても活躍中!アンテナハウスの海外営業!

皆さんご存じのように、アンテナハウスは私たちの作ったソフトウェアを世界中の人々に使ってもらおうと、欧米市場での販売活動を行っています。

もう10年前になりますが米国フロリダ州オーランドで開催のXML Conference & Exhibition 2001に出展、海外展示会としては初出展をしました。2003年04月 米国Antenna House, Inc.を設立し、メリーランド州に事務所を開設、2007年08月 米国デラウェア州グリーンビルに国際販売オフィスを開設、2008年02月には、国際サポートオフィスをBethesdaからKensingtonに移転し、現在に至っています。


販売対象は自動組版・印刷ソフトウェアXSL Formatterからスタートしました。
現在では航空機・自動車のマニュアル、携帯電話・PDAの多言語マニュアル、各種技術文書、カタログ集、クレジットカード等の請求書発行まで
世界43カ国で幅広い用途で採用されています。


またFormatterに加えて、2007年10月 米国にて「Rainbow PDF」ブランドでPDF製品の販売を開始しました。
販売対象は以下の通りです。
Rainbow PDF Server Based Converter
Rainbow PDF Digital Signature Module(電子署名モジュール)
Rainbow PDF Desktop Converter(瞬簡/リッチテキストPDF)
Rainbow PDF Print Driver
Rainbow PDF Write (書けまっせ!!PDF)


最近の事例では米国国税庁(IRS)がAH Formatterを次期の組版システムとして採用することになりました。国税庁の発行する確定申告等に関する書類をアメリカの全国民が閲覧することになるなんて、うれしいことですね。
このことについては、次回お話しさせていただきます。

●アンテナハウス海外サイト
http://www.antennahouse.com
http://rainbowpdf.com

2011年09月13日

米国国税庁でAH Formatter 案件が進む

こんにちは。

昨日AH Formatterが米国国税庁の新しいPDF配布ページに採用されたことをお話しました。このシステムは現在開発中で公開はもうしばらく先のことだそうです。

●組版について、とことん拘った「AH Formatter」

本プロジェクトでは、ページ組版の要求仕様は30以上リストアップされていましたが、マルチバイト文字, TaggedPDF, 多彩なページレイアウト等、すでに現行のAH Formatterで可能な機能がほとんどでした。但し、若干の不足機能がありましたので、それを強化しています。

強化中の機能は、次の項目ですが、近日発売のV6で標準機能として搭載されます。


1. 段組ページの上か下または指定された隅に段を跨るフロート配置
2. ページや段の任意の位置へのフロート配置
3. 改定バーの代わりに任意の文字を置く
4. 行折り返し時のインデント位置指定機能を追加
5. AcroForm による記入欄のあるPDFを埋め込み


フロート拡張については、近々、製品版としてリリースします。もちろんこの拡張機能のみならず、V6は魅力的な機能を満載しております。リリースまで待てない方、もう一つのアンテナハウスのブログで機能が紹介されております。どうぞ覗いてみてください。

CSS組版ブログ:AH Formatter V6 の紹介
http://blog.antenna.co.jp/CSSPage/2011/07/ah_formatter.html


●アンテナハウス海外サイト

http://www.antennahouse.com
http://rainbowpdf.com

2011年09月14日

自動組版ソフト「AH Formatter」とDITA (その1)

こんばんは。今日から、少し話題を拡張し、現在取り組んでいるDITAについて、紹介します。

●欧米でDITAは広く普及

AH FormatterはDITAユーザに広く利用されています。毎年開催されるDITA Europe に、アンテナハウスは欠かさず出展し、ユーザとのコミュニケーション、情報提供を行っています。

DITAとはDarwin Information Typing Architectureの略で、技術情報を制作・発行・配布するためのXMLに基づいたアーキテクチャです。DITAは、OASIS(構造化情報標準促進協会)の支援の下にIBMが開発し、コミュニティに寄贈されたものです。

製品マニュアル、仕様書、操作説明書、業務手順書といった文書制作において、品質をコントロールし、かつ生産性を向上させることができるため、欧米では製造業、通信業、金融業を中心に導入がかなり進んでいます。 DITA技術を使ってドキュメントをコンポーネント化して編集し、そしてAH Formatter自動組版プロセッサ(AH Formatter)を使って出版物を自動生成するのです。


●国内でのDITA普及活動

欧米に比べて国内にはDITAに関する経験や情報が乏しく普及に後れを取っていたのですが、DITAに関わりの深い日本企業4社(日本アイ・ビー・エム、アンテナハウス、ジャストシステム、富士ゼロックス)が発起人となり、2009年2月にDITAコンソーシアムジャパンが設立されました。企業活動も今後ますますグローバル化していくなかで、実際、海外展開をしている国内企業はDITAの研究や検討を始めています。日本にDITAを普及し、DITAのノウハウの蓄積をはかり、開示し、国内におけるDITA導入による成功モデルを増やし、DITAに関わる新たな市場を創出することを目的としています。


活動の一環として、DITA Festa セミナーを年2回開催、先ほど述べましたDITA Europeに使節団を送ったり、さまざまな導入事例の発表が行われたりします。また、DITAアーキテクトであり、アンテナハウスの10数年来のアライアンスパートナーでもあるEliot Kimber氏を招待し、講演を行って頂くなど活動しています。


2011年8月29日には 国内初のDITAコンサルティング専業会社、「アートダーウィン合同会社」が設立されました。


海外展開をしている企業、DCJの活動を通じて、またDITAコンサルティング機能が加わることによって、国内にDITAが急速に広まっていく予感です。


2011年09月15日

自動組版ソフト「AH Formatter」とDITA (その2)

こんばんは。今日はまた、少し違った視点で、DITAをみていきましょう。

DITAユーザがドキュメントをコンポーネント化して編集するのに必要不可欠なものはXMLエディタです。今回は世界が認めたXMLオーサリング製品の最高峰「XMetaL」シリーズについてお話ししたいと思います。

XMetaL Author Enterprise

トピックの制作編集から、特殊化、内容参照、条件付きテキストといったDITAの高度な仕様も優しいGUIで実現できます。編集中のデータを直接PDF、HTML、WebHelp等へ出力できます。CMS製品ともシームレスな連携が可能です。ライティングしながら、いつでも最終出力形を確認できます。XMetaL AuthorにはOpen Toolkitが標準バンドルされています。


XMetaL Reviewer

DITA topicをWeb環境で同時レビューし、各員から付された修正指摘やコメントをXMetaL Authorで一斉にデータ反映することができます。XMetaL Authorとの連携によって、執筆者が、レビュー指摘を文書へ反映するかどうかの最終判断をすることができます。また企業 CMS との連携により、既存のコンテンツ管理に Web 共同レビューの付加価値を統合することができます。

アンテナハウスが日本販売代理店に

アンテナハウス株式会社は、このたびジャストシステムカナダ社との間で、XML編集ソフト「XMetaL」シリーズの販売代理契約を締結し、日本の株式会社ジャストシステムが日本語化した「XMetaL Author Enterprise Edition 6.0J」を含むXMetaLシリーズの国内販売活動を、2011年8月8日より開始しました。アンテナハウスは日本語版『XMetaL 6.0J』の国内唯一の販売会社です。


北米やヨーロッパでの市場展開において、すでに多くの企業に導入実績のあるXMLオーサリング・プラットフォーム製品「XMetaL」及びそのブランド力を引き継ぎ、国内におけるマーケティングおよび販売活動を実行していきます。

2011年09月16日

自動組版ソフト「AH Formatter」とDITA (その3)

こんばんは。
昨日、XMetaL Authorには Open Toolkit が標準バンドルされていることをお話ししましたが、アンテナハウスは、DITA Open ToolKitのカスタマイズサービスも提供しています。
DITA文書のPDF出力のためのスタイルシート制作、HTML、その他出力のためのスタイルシート制作、多言語索引作成のためのスタイルシート制作等、多数の実績を持っております。また次のようなツールやサービスも提供中です。どうぞアンテナハウスの各種DITAサービスを存分にご利用ください。


AH Formatter用Open Toolkitプラグイン

DITA-OTの標準のビルドファイルでは Antenna House Formatter (XSL Formatter) がサポートされており、Formatterを起動してPDFを得ることができます。AH Formatter用Open Toolkitプラグインをどうぞお試しください。


OpenToolkit 1.5用多言語索引モジュール

DITAとDocBookで作成したドキュメント用の多言語索引制作モジュールです。主に欧米で広く使われている人気のライブラリです。Catalan、Czech、Danish、 German、 English、 Spanish、Finnish、 French、Hungarian、Italian、 Dutch、Norwegian、Polish、Portuguese、Russian、Swedish、Turkish、Simplified Chinese、Traditional Chinese、Japanese、Korean 21言語をサポートしています。


Word2DITA

DITA仕様に準拠したXMLインスタンス(トピック)を簡単に、間違いなく入力/編集するためのエディタがWord2DITAです。MSWordのアドオンソフトとして動作します。


●アンテナハウス海外サイト

http://www.antennahouse.com
http://rainbowpdf.com


来週は、中国のアンテナハウスです。

2011年09月17日

NLM DTD, JATS, XSL-FO Stylesheetsについてのメモ

欧米における学術情報誌(ジャーナル:Journal)の分野では、NML DTDと呼ばれる文書形式の採用が広がっているようだ。
 
NLM DTDの歴史に関しては、2011年3月の東京 J-STAGE3 説明会におけるBruce D. Rosenblum 氏の講演要旨を読むとよく分かる。
http://info.jstage.jst.go.jp/society/meeting/110309/meeting_110309_6.pdf
 
NLM DTDの開発はずっと米国医学図書館(National Library of Medicine) で行なわれてきたが、近年、プロジェクトが米国情報標準化機構(NISO)に移ることになったようだ。

これに際して、NLMの最終版としてV3.0が2008年にリリースされた。当初はV3.0をNISOに移管する予定だったが多くのコメントが寄せられたので、整理してV3.1を開発したうえで、NISOに移すことになった。
 
NLM DTD V3.1は、JATS(Journal Article Tag Suite)という名前に変更して、2011年3月に「試行用ドラフト標準」としてリリースされた。
 
6ヶ月のレビュー期間後、寄せられたコメントに対処する。その後NISOで投票を行い、JATS1.0 となる予定とのことである。
http://jats.nlm.nih.gov/about.html
 
NML DTDで作成されたジャーナルをAntenna House Formatterを使って自動組版して印刷している団体はNLMのほかに米国の大学、出版社に沢山あるとのことだ。
 
このためのXSL-FOスタイルシートの初歩的なものが、NLMのWebページで公開されておりだれでも入手できる。

http://dtd.nlm.nih.gov/tools/tools.html
ftp://ftp.ncbi.nih.gov/pub/archive_dtd/tools/
 
FTPサイトにあるJournalPublishing-XSL-FO.zipがそれである。

このスタイルシートは、Antenna House のXSL Formatter V2.5.2003.613をベースとして開発されており、MathMLを組版する機能を使っている。MathML以外は、アンテナハウス拡張を使っていないので、他のXSL-FOプロセサでも使えるとある。
 
このスタイルシートをベースとしてNML DTDの様々な機能をもっと活用したスタイルシートを作ることができるし、これによってカスタマイズ市場も生まれるのだろう。
 
公開されているドキュメントは、2006年にFormatter V3.3で組版されている。

随分古い・・・ 2006年という日付に化石を感じてしまう。

アンテナハウスFormatter V6のリリースにより、組版機能は大幅に強化される。

ちょうど、NMLもJATSとして一新される。この機会に、AH Formatterの新しい組版機能を利用して、ジャーナル組版分野における市場開拓を進めたいところだ。

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