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2011年08月15日

スイート・ツールについて

今回から数回にわたり、スイート・ツールについて紹介させていただきます。
スイート・ツールとは、「アンテナハウス PDFスイート4.1」に同梱されている製品で、以下の機能を持ちます。

  • Office/一太郎文書からPDFへの自動変換
  • スキャナー連携で紙媒体をPDF変換
  • PDFのバインド編集
  • PDFへの追記
  • 更新された元文書を検出してPDFを更新
  • 印刷

PDFファイルの結合、ページの入れ替えを行いたい場合や、ページ番号など、ちょっとした文字列を追記したい場合に便利です。

本日は、スイート・ツールでファイルを取り込み編集操作を行うまでをご紹介します。
スイート・ツールは、WordやExcelなどPDF変換したいファイルをエクスプローラから原本リスト(起動画面の左上)に取り込むことから始めます。
エクスプローラから取り込みエクスプローラからの取り込み画面全体
WordやExcelなどのファイルを原本リストに登録すると自動的にPDF変換を行い、以下のように原本リストにファイルが登録されます。原本リストに登録されたファイル(原本ファイルという。)を選択すると、原本ファイルのサムネイル(起動画面左下)が表示されます。
原本リスト登録原本リスト登録イメージ画面全体
これで原本ファイルの登録は完了です。ただし、この状態ではまだ編集操作はできません。原本リストから編集したい原本ファイルを作業スペース(起動画面右上)にドロップした段階で初めて編集操作が可能となります。
原本ファイルをまるごと編集したい場合は、原本リストから作業スペースにドロップします。
原本ファイルの特定ページのみ編集したい場合は、原本ファイルのサムネイルから編集したいページを選択して作業スペースにドロップします。
また、作業スペースに取り込んだファイルのサムネイルから、作業スペースにドロップすることもできます。
作業スペースにドロップ作業スペースにドロップするイメージ画面全体

原本リストから作業スペースにドロップすると、さまざまな編集機能が使用できます。明日からは、作業スペースにドロップしたファイルを実際にどのように操作するのか代表的な機能についてご紹介してまいります。

2011年08月16日

スイート・ツールのバインド編集

本日は、スイート・ツールのバインド編集についてご紹介いたします。

バインド編集機能は、サムネイルを使った視覚的な操作でPDFファイルの結合、PDFファイル内のページの並び替え、ページの追加、削除、回転等を行うことができます。

これらの操作は、作業スペースで行います。作業スペースは、上段にファイルアイコン、下段にサムネイルを表示します。

作業スペースの構成
作業スペースの構成全体


ページの入れ替え

作業スペースのサムネイルでページを選択(複数ページ指定可能)し、移動させたいところにドロップするだけでページの入れ替えができます。

2ページ目を6ページ目に移動させる例
2ページ目を6ページ目に移動させる例全体


ページの削除

作業スペースのサムネイルでページを選択(複数ページ指定可能)し、右クリックメニューからページの削除ができます。

3ページ目を削除する例
3ページ目を削除する例全体


ページの回転

ページの回転は、ページ全体を回転させる方法と、特定ページのみ回転させる方法があります。

ページ全体を回転させる場合は、作業スペースのファイルを選択して、「ページメニュー->回転」で回転させることができます。

特定ページのみの回転させる場合は、作業スペースのサムネイルで行います。ページの削除同様にページを選択し、右クリックメニューから回転を行うことができます。

4ページ目を回転させた例
4ページ目を回転させた例全体


ファイル同士の結合

ファイル同士の結合は、作業スペースで行います。

結合元ファイルの後ろにファイルを結合することができます。

以下は、「見積もり」というファイルに「見積もり条件」というファイルを結合するときの例です。

「見積もり」というファイルに「見積もり条件」というファイルを結合するときの例


その他の機能

白紙ページの挿入、ページサイズの変更が行えます。これらの機能もすべて作業スペースで行います。


以上、スイート・ツールのバインド操作について簡単に紹介させていただきました。明日は、バインド操作したファイルに情報を追記する操作についてご紹介いたします。


2011年08月17日

スイート・ツールのページ編集

本日は、スイート・ツールのページ編集についてご紹介いたします。
ページ編集機能は、ページに以下の情報を追記することができます。

  • 領域塗りつぶし
  • 文字列追記
  • ページ番号の追記
  • 透かし付加
  • 捺印

作業スペースのファイルをダブルクリックすると、ページ編集ウインドウが起動します。ページ編集は、全てページ編集ウインドウで行います。
ページ編集ウインドウ ページ編集ウインドウ全体

領域塗りつぶし
不要な文字列等を消したい場合や、文字列を書き換える場合に使用します。実際に削除するのではなく、消したい範囲に塗りつぶしを重ねることにより削除したように見せます。

文字列追記
追加情報(ヘッダ/フッタなど)の追記や、領域塗りつぶしを行ったところに新たに文字列を追加して書き換えを行うことができます。

ページ番号追記
ページ番号のないファイルまたは、複数のファイルを結合したり、ページの挿入、削除を行ってページ番号がバラバラになってしまったものにページ番号を振りなおすことができます。
ページ番号がバラバラなものは、一旦領域塗りつぶしでページ番号の領域を塗りつぶし新たにページ番号を追記します。

以下は、日付を領域塗りつぶしで消した上に新たに日付を追加し、ページ番号を追記した例です。
ページ編集の例 ページ編集の例全体

透かし付加
透かしを付加することができます。透かしには、画像ファイルまたは、PDFファイルを透かしとして指定します。

捺印
捺印を付加することができます。

以下は、透かし、捺印、文字列(見積Noの追記)を追記した例です。
ページ編集の例2 ページ編集の例2全体

以上、スイート・ツールのページ編集操作について簡単に紹介させていただきました。明日は、Word、Excel等との連携機能についてご紹介いたします。

2011年08月18日

スイート・ツールの連携機能

本日は、スイート・ツールの連携機能についてご紹介いたします。
スイート・ツールは、Word、Excel、PowerPoint、一太郎と連携して、ファイルの更新をスムーズに行うことができます。
スイート・ツールでは、ちょっとした修正、ページ番号の追記などは、ページ編集ウインドウで行うことができますが、原本リストに取り込まれた元のファイル(原本ファイルという。)を直接修正してスイート・ツールに反映することができます。

ポイント
バインド操作でページの入れ替え、削除、ファイルの結合。ページ編集で文字列の追記。を行った後に原本ファイルを更新しても上記操作をやり直す必要がありません。
作業スペースでは、直接原本ファイルを加工せず、バインド情報、追記情報のみを記憶しています。
これにより、原本ファイルが更新されれば自動的に作業スペースのファイルも更新され、なおかつバインド情報、追記情報はそのまま保持されます。また、ページ数の増減があった場合は、ページ番号も更新されるため、再度振りなおす必要はありません。
以下に簡単な例を流れに沿ってご紹介いたします。

Excelで作成した見積もりと、Wordで作成した見積もり条件のファイルがあります。ここから1つの見積書を作成してみます。

  1. 見積もり条件を見積もりの後ろに結合します。
    見積もり条件を見積もりの後ろに結合見積もり条件を見積もりの後ろに結合した状態
  2. ページ編集機能で、見積もり番号、ページ番号、捺印を追加します。
    ページ編集にて追記ページ編集にて追記全体
  3. 原本ファイルの修正
    見積書(Excel)の金額を修正してみます。原本->原本ファイルの入れ替えを行うと、Excelが起動しますので、Excelで金額を変更します。
    demo03.png
    Excelを閉じると、自動的にPDFに変換して、原本ファイルを更新します。
    Excelで編集した結果が反映されるExcelで編集した結果が反映される
  4. 見積もり条件を修正してみます。
    今度は、スイート・ツールからの修正ではなく、直接Wordを開いて修正します。
    見積もり有効期限の後に改ページを挿入してみます。
    demo05.png
  5. スイート・ツールでは、原本ファイルが更新されたかをチェックする機能があります。原本->原本ファイルの更新確認を行うと、更新のあったファイルにチェックが付きます。
    この状態で、更新を行うと、自動的にPDFに変換して、原本ファイルを更新します。
    2ページだったものが、3ページに変更され、なおかつページ番号も更新されます。
    Wordで編集した結果が反映されるWordで編集した結果が反映される

このように、Word、Excel等で編集した結果をスイート・ツールに容易に反映させることができます。
編集が完了したものは、別名保存でPDFに保存して一連の作業は終了です。
以上、4日にわたりスイート・ツールの機能を簡単に紹介させていただきました。PDFスイート4.1のユーザ様で、スイート・ツールをあまり使用されていないユーザ様はこの機会に触っていただければ幸いです。


2011年08月19日

PDFを特定環境のみ閲覧許可したい

弊社では、PDFに電子署名を付与する「アンテナハウス PDF電子署名モジュール」を販売しております。
こちらの製品は、システム開発者様や、システム・インテグレータ様向けのシステム製品で、Acrobatを必要とせずに署名を付与したり、署名の検証ができます。現在までにサーバで一括署名処理を行うというニーズに使用されております。

「アンテナハウス PDF電子署名モジュール」は署名の付与、検証以外にPDFに公開鍵によるセキュリティ設定を行うことができます。
公開鍵によるセキュリティ設定を行うと、証明書がない環境では閲覧することができません。
以下は、証明書がないAcrobat X 環境で公開鍵によるセキュリティ設定を行ったPDFを開いた時のエラーです。

Error.png
Acrobat X で開いた時のError
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このように特定ユーザ(マシン)だけ閲覧を許可し、他の環境にPDFを持っていても(コピーしても)閲覧できないといった仕組みが実現できます。
「アンテナハウス PDF電子署名モジュール」をお持ちであれば、公開鍵セキュリティ設定ツールをご使用いただけます。

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