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2010年12月27日

PDF自動変換ソリューション「Antenna House PDF Server V2.2」をリリースしました

企業向けのOCR機能付き、PDF自動変換・編集ソリューションの最新バージョン「Antenna House PDF Server V2.2」(「PDF Server」)をリリースしました。

「PDF Server」は、WordやExcel、PowerPoint/VisioなどのOffice文書をはじめ、TIFFやJPEG、スキャナーや複合機から取り込んだ画像1枚のみのPDF(イメージオンリーPDF)などの画像ファイルを、サーバーサイドで一括ファイル変換する、ファイル変換サーバーソフトウェアです。
 
○新バージョンでは次の機能を追加しています。
・オフィス/アプリケーション変換設定をPDF Driverだけで行う機能を追加。
・有効期限の設定可能な機能の追加。
・Web表示に最適化(リニアライズ)する機能の追加。
・PDF/A出力機能を追加(オフィス/アプリケーション変換のみ)。
・JPEGの変換出力機能を追加。
・IN/OUTモードの追加。
・トリガーファイルの出力機能を追加。
・QRコードの読取りとPDFへの貼り付け機能の追加。
・QRコード作成ツールの提供。
・Microsoft Office 2010にも対応。
 
○改訂情報
http://www.antenna.co.jp/psv/pdfserver_revised.html
 
○製品ページ
http://www.antenna.co.jp/psv/
 
○お問い合わせ先
アンテナハウス株式会社
システム営業グループ
電話:03-58299-9021
FAX::03-5829-9023
e-mail:sis@antenna.co.jp

Page 2011出展・カンファレンス参加のご案内

アンテナハウス株式会社は、(株)エクスイズム社、(株)デジタルコミュニケーションズ社と共同で2月2日(水)から2月4日(金)まで開催される「PAGE2011」に出展いたします。

「PAGE2011」は社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)が主催する印刷業界有数の展示会であり、今回は情報デザイン新時代をテーマに開催されます。

アンテナハウスは、好評いただいているPDF生成や編集するツールを中心に、これまで好評いただいている弊社製品をご紹介いたします。

展示会の入場料は1,000円ですが、下記お問い合せ先へご連絡いただければ無償の招待券をお送りいたします。

また、Page 2011のカンファレンス(グラフィックス分野)の「電子書籍の未来、EPUBフォーマットの活用」というテーマのセッション(2時間)にて、現在開発中の書籍制作Webサービスについて弊社の小林 徳滋が講演を行います。
 
○PAGE2011「電子書籍の未来、EPUBフォーマットの活用」セッション概要

1.日時:2011年2月3日(木)12:30-14:30

2.会場:ワールドインポートマート5階カンファレンスルーム

3.セッション主旨
電子書籍のフォーマットの1つであるEPUBに関する取り組み、
利用法やデータ制作の体制などを取り上げる。

4.講演内容
「書籍の執筆から電子書籍、印刷用PDF作成までを実現するWebサービス」

○「PAGE2011」詳細

* http://www.jagat.or.jp/PAGE/2011/program/about.asp

○連絡先
アンテナハウス株式会社 
システム営業グループ
電話:03-5829-9021
e-mail:sis@antenna.co.jp


2010年12月28日

12月28日より1月3日まで年末・年始休暇となります

平素は格別のお引き立てを賜り、心からお礼申し上げます。
アンテナハウスは、本日(12月28日)より、1月3日まで年末・年始休暇となります。1月4日より平常どおり営業致します。
お急ぎの方には大変恐縮ですが、ご理解賜りたくよろしく御願いします。
末尾になりましたが、お客様方には、本年も大変お世話になりました。また、来年も良い年になりますよう祈念いたします。
それでは、皆様、良いお年をお迎えください。

2010年12月30日

新年・特別プレゼントのお知らせ

アンテナハウスで、昨年、研究用に購入したLivescripe社のPulse Smartpen(写真)が2セット余りましたので、弊社ソフトウェア製品をご利用・ご登録いただいている方から抽選で2名の方にプレゼントいたします。ご希望の方は、下記の要領でお申し込みください。
 
○Livescripe社のPulse Smartpen
101230.jpg
※Smartpen本体、専用のノートブック、及び専用インクの3点セットとなります。

○対象の方
・アンテナハウス製品をご利用中で、弊社に製品ユーザ登録をされている方を対象とさせていただきます。

○お申し込みの方法
電子メールで、「件名」に「Smartpenプレゼント申し込み」とご記入の上、本文に次の事項をご記入の上info@antenna.co.jp宛にお送りください。

本文に記載いただきたい内容
・アンテナハウスのユーザ登録ID(数字12桁または7桁)
・お名前(登録されたお名前)
・連絡先電話番号(念のため)
・ご利用中の製品名(主なもの一つ)
 
※ユーザ登録については次でご確認いただくことができます。
https://www.antenna.co.jp/online/menu.jsf 

○期限
2011年1月28日(金)17:00を締め切りとさせていただきます。
 
○送付
ご希望者多数の場合は、抽選で2名の方を選ばせていただき、事前に電子メールでご連絡の上、宅急便(予定)でお送りします。代金等は無償となります。
 
○免責事項
・品物は弊社が購入して未使用状態の新品です。しかし、弊社で製品に関するサポート等はお受けすることはできません。直接、下記のWebページをご参照の上、ご自分でお調べください。
・資料等は英文ですのでご注意ください。
  
○Livescripe社のWebページ
http://www.livescribe.com/en-us/smartpen/pulse/

2010年12月31日

「デジタル時代の著作権」 お茶の間化・多様化する著作権の課題を取り上げた重要書

「デジタル時代の著作権」(野口 祐子著、ちくま新書、2010年10月10日発行、ISBN978-4-480-06573-5)を読み終えました。以前に、「ブックビジネス2.0」で野口さんの文章を見かけていて、もう少し詳しい資料があると良いなと思っていたところ、書店の店頭で見かけてさっそく読みましたが、読んでみてびっくり。とても素晴らしい内容です。
 
著作権は著作物や権利者を保護するための法律ですが、著作権制度の基本は19世紀の活版印刷技術によって大規模な複製が可能になった時に作られたものだそうです(pp.52~58)。20世紀には音楽・映画などを複製したパッケージの流通も対象になったのですが、物流に依存するという流通の仕組みは、19世紀と変わらなかったので、著作権法の基本的な枠組みを変える必要はありませんでした。ところが20世紀末、インターネットの時代に情報流通の仕組みが一変しました。著作物をデジタルデータとすることで、大規模な複製と流通がほとんどコストを掛けずに、誰でもできるようになりました。つまり、一昔前であれば、大きな設備をもつ専門の業者だけが可能であった大量複製は子供達でさえもできるようになり、誰でも知らない間に、従来の著作権法で定める著作者の権利を侵害しうるようになりました。即ち、著作権法の役割が従来の「業界法」から「お茶の間法」へと変貌したことになります(pp。80~84)。
 
コンピュータと通信技術を使った流通では、書籍はもとよりあらゆる著作物の流通は、ネットワークを介した複製によって行われます。権利者側の立場でこれをコントロールする技術が、DRM(Digital Rights Management)と呼ばれるものです。DRMにより、印刷物であれば自由であった著作物の表示・読み上げなどのアクセス権なども、権利者の側から制御できるようになります。米国でハリウッドのロビー活動を原動力として1998年に成立した「デジタル・ミレニアム著作権法」という著作権法の改訂では、このアクセス権も保護対象とし、コンテンツにアクセスするためにDRMを解除することも著作権侵害としました。このため様々な悲喜劇が起きていることが報告されています(pp.145~156)。

デジタル社会の到来により、恐らく、著作権法の根本的な改正が必要になっているのでしょう。しかし、著作権に関する国際条約であるベルヌ条約の27条3項では、条約の骨子の改正は加盟164カ国の全員一致でないと変えることができないと定められているそうです(p.89)。
 
こうしたことから新しい提案として、著作物を公開する際の標準ライセンスとして、クリエイティブ・コモンズライセンスを採用することで著作物を自由に活用できるようにしようという運動があることを紹介しています(pp.223~237)。
 
著作物に関する権利を権利者が占有することで、権利者が利益を享受でき、それが新たな創作活動への動機となります。一方、著作物は多くの人に利用されてはじめて社会にとって役に立ち、社会と人類の発展につながることになります。従って、過度な占有は社会全体にとって必ずしも好ましくないことです。オープンにすることで権利者の収益にとってもプラスに働くことも多々あります。著者はこのように、著作権は占有と共有のバランスの上に立って考える必要があると主張しています。
 
本書は、上で紹介した以外にも、デジタル化した社会における著作権に関する課題を幅広く取り上げており、関連業界人はもとより、多くの人にとって大変参考になる内容となっています。

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