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2010年03月29日
文書ビューアとしてのKindle DX
アマゾンのKindle DX(以下、Kindle)を買いました。日本語のPDFが表示できると聞いていたので、実際のところどうなのかと、少し試してみました。もう、既にいろんなレポートがWebにあがっていると思いますので、いまさら、という感もありますが、以下は簡単な試用記です。
KindleにPDFを送るのは簡単です。
PCとKindleをUSBで接続します。KindleにPCの外部ドライブ番号が割り当てられます。
そのドライブのdocumentフォルダに送りたいPDFファイルをコピーします。この際、自分で独自のフォルダ名を作って良いようです。Kindleはすべてのフォルダの中のファイルを検索してHOMEメニューに一覧で出しているようです。
○自分用にTestDocumentフォルダを作成
○TestDocumentフォルダの中にPDFをコピー
試しに、日本語ファイル名のPDFも用意してコピーしてみました。KindleのHOMEメニュー画面上では日本語は正しく表示できませんが、ファイルを選択して内容を画面に表示することはできます。
日本語を含むPDFはフォントを埋め込んでいれば正しく表示できます。
○Antenna House PDFのプレゼン(パワーポイント)をPDFにして表示したところ。PDFはAntenna House PDF Driver V3.1で作成。
PDFにフォントを埋め込まないで作成すると、次の写真のように日本語の部分が表示されません。
○Antenna House PDFのプレゼン(パワーポイント)をPDFにして表示したところ。PDFはAntenna House PDF Driver V3.1でフォント埋め込みなしの設定で作成。
気がついたことを簡単にまとめておきます。
1.パワーポイントのスライドをPDFにしたものであれば、Kindleで十分読むことができます。
2.本文文字にMS明朝10.5ptを指定したA4の文書は、Kindleで読むことができますが、文字の線が細くなってしまって少し弱い感じがします。もう少し大きな文字で文書を作成すると読むことができます。
3.Kindleの電子ブック用のファイル形式の文書は、文字の大きさを変更して画面に再描画できます。しかし、Kindleの画面上で、PDFを拡大・縮小・スクロールはできないので最初から適切な文字の大きさでPDFを作成しておく必要があります。
大雑把に言って、もし厚い書類をもって出張に行くような必要があるなら、文書をPDF化してKindleにコピーして持っていくことで、十分便利に使えそうです。
【ご参考】
コンピュータによるテキスト表記とPDFのフォント埋め込みについて