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2010年03月03日

DITA Festa 2010 開催 初日

待望のDITAFesta2010が開催されました。

初日の第一部は半日ということで、2日目より少し申し込みいただいた方の人数がすくないですが、それでも168名の申し込みで、恐らく、150人強のご参加があり、通常の無償セミナーと比べて、欠席する方の割合が少なく、参加者の熱意と関心が感じられました。

下垣理事長の設立1年間の経過報告の後、インフォ・アーキテクツの松原取締役によりInfoMapについての説明がありました。Information MapはDITAのコンセプトのベースになっているとのことですが、話を伺い、確かにその通りという!と思う点がありました。

その後、各分科会の活動報告がありました。

一番手は、パンデミック部会より、この一年間のDITAの普及活動の内容と、その活動を通じて作成したDITAのエバンジェリスト用のプレゼンテーション資料の説明がありました。このプレゼンテーション資料は、近い将来公開して、だれでもDITAのプレゼンテーションができるようになるということです。

二番手は、技術情報の蓄積発信部会ですが、DITA 1.2仕様の英語から日本語への翻訳活動の方法と翻訳を通じて得たV1.2仕様の新しい情報の紹介がありました。DITA1.2仕様そのものもDITAで作成されているということで、それを日本語に翻訳すること自体がDITAの実践になっています。新しいアーキテクチャを使用しての実践ということで、方法論についても大変興味深いものがあります。
V1.2の仕様は、昨年、翻訳を開始した時点では、2009年内にはできあがる見込みとのことでしたが、現時点では、半年から1年遅れるかもしれないという見通しのようです。欧米でのDITAは実践の仕様であり、様々な業界での標準を取り込んで成長していることが理解できました。

○DITA Festa会場の様子
20100303.jpg


2010年03月05日

DITA Festa 2010 二日目

3月4日DITA Festa 二日目は、最初にライティング・ガイド部会の平井議長より「DITAライティング・ガイドの紹介」がありました。
ライティング・ガイド自体は、コンソーシアムのWebページで公開されており、誰でも、ダウンロードすることができます。
http://dita-jp.org/?cat=13
セミナーではDITAライティング・ガイドの分科会で議論になった事柄などの背景事情を紹介しながらのライティング・ガイドの解説があり、大変分かりやすいものでした。参加者からは、あの解説を聞いてDITAとはなにかが具体的によく分かった!という感想がありました。
 
午後は第三部DITAの実践の部ですが、ヤマハ株式会社の新井田氏による招待講演がありました。同社のルータのリファレンスマニュアルの制作を開発者自身が執筆し、それをDITAを利用してPDFやHTMLに出力するシステムの作成についての経験の報告です。従来外注によるDTP制作でPDFを作成していたのですが、新システムでは自動組版によりPDFを作成することでDTP工程をなくしてコストの削減やマニュアルの改訂・出版までの時間短縮、改訂・出版の頻度を増やすことを目的としています。現在、最終調整中とのことです。DTPによる制作業務を行っている会社には冷や汗のでるような話でしょうし、一方、同じような課題を抱える会社にとっては大変参考になったと思います。身近なテーマと言うこともあって、真剣な質問が沢山ありました。
 
続きは明日にでも。

2010年03月06日

DITA Festa 2010 二日目 続き

DITA Festa 2010 二日目の続きですが、「ケーススタディから見るローカリゼーションの課題とその解決案」というタイトルで、コンテンツローカリゼーション部会の成果発表がありました。DITAを使うことで翻訳作業そのもの(翻訳や校正)や翻訳そのものの費用が減るわけではないが、仕事の進め方が変わることがポイントではないかと思いました。つまり、DITA化の前は、翻訳者(翻訳ベンダ)と発注者の間では校正用のPDFを制作してやり取りしていたものを、翻訳ベンダと発注者間をXMLデータでやり取りして最終のPDFを発注者の社内で自動組版で作成するようになるという図式です。
 
問題は、DTPの代わりに自動組版を使うことでレイアウトの微妙な調整ができなくなると言う点にあるという指摘がありましたが、実は、この問題は今回のDITA Festaの発表中で複数の発表者が困難として指摘していたことです。自動組版ソフトのベンダとしては、この課題への挑戦が必要です。
 
最後は、DITA普及マーケティング部会です。
(1)DITAを採用した会社のケーススタディの収集としての横河電機へのインタビューの報告
(2)DITAプレーヤの紹介をするWebページの開設の説明
(3)「DITA概説書」の翻訳作業の紹介。DITA概説書自体は原文(英文)がDITAで記述されているものですが、これを、DITAのままで翻訳し、自動組版により書籍化しています。書籍の出版プロセスに自動組版を導入することで、出版までの日数の大幅な短縮が可能になったという説明がありました。
 
「DITA概説書」の中にも書かれていますが、書籍の原稿をDITAからPDF化するのに、AH Formatterが使われました。
AH Formatterのページ

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