« Word2007用「新旧文書比較ソフト」を発売します | メイン | デフレ、低価格化!ソフトの世界は究極の低価格化が進む »

2009年12月01日

あるFile Viewerの数奇な運命

OutsideInというビューアをご存知でしょうか?
 
現在、Oracleが販売していますが、もともとは、シカゴのSCC(確か、Systems Compatibility Corp.だったと思います)という会社が開発して、Windows95にバンドルされたQuickViewです。
 
QuickViewは既にWindowsにはバンドルされていません。
 
一方、QuickView の市販パッケージ版であるQuickView Plusは、今も販売されているようです。
 
SCCは、Insoという会社に買収されました。そこで、市販向けQuickViewPlusとOEM用のOutsideInとして販売されていました。米国でInsoは、一時、米国の成長著しい新興企業として注目をあつめましたが、M&Aの繰り返しで成長したためか、何年か後に破綻して、Viewer技術は別の会社Stellent(と思います)に売却されてしまいました。Stellent社はECM製品のメーカであり、ECMに保存されるファイルを表示するViewerとして注目したのだと思います。
 
その後、このViewer技術はなんとOracleの手に渡っていたようです。
 
ということは、OutsideIn/QuickViewの技術の提供主体は既に4社目ということになります。
 
アンテナハウスも自在眼という市販ビューア、自在眼SDKというOEM技術をもっていますが、実はInsoのビジネスモデルを参考にしています。それにしても技術の売買まではまねができません。
 
PDFやFlashというファイル表示用の標準技術の台頭でビューアの時代は終わったかと思っていたのですが、いやいやどうして、しぶとく生き残っているものです。

投稿者 koba : 2009年12月01日 12:34

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.antenna.co.jp/PDFTool/mt-tbng2.cgi/1376

コメント

コメントしてください

サイン・インを確認しました、 さん。コメントしてください。 ( サイン・アウト)

(いままで、ここでコメントしたとがないときは、コメントを表示する前にこのウェブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)


情報を登録する?