« 2008年08月24日 - 2008年08月30日 | メイン | 2008年09月07日 - 2008年09月13日 »

2008年08月31日 - 2008年09月06日 アーカイブ

2008年08月31日

PDF標準 ISO 32000-1 準拠(適合性)について(メモ)

PDFの仕様がISO国際標準、ISO 32000-1になったことを既にご存知の方は多いと思います。

ISO 32000-1は、ISO 32000-1への準拠(適合性)について次のように規定しています。
1.準拠するPDFは、ISO 32000-1仕様のすべての要求事項を守ること。但し、明確な要求項目以外は必ずしも使用しなくても良い。

2.準拠する読み手は、読み手に要求されているすべての機能的振る舞いについて準拠しなければならない。

3.準拠する書き手は、PDFファイル生成についてのすべての要求に準拠しなければならない。

4.ISO 32000-1に準拠する製品は、PDFファイル生成についての全ての要求と、PDFの読み手に要求されているすべての機能的振る舞いについて準拠しなければならない。

今回、「PDF電子署名モジュール」をV1.2にバージョンアップするにあたり、ISO 32000-1に適合性しているかどうかを検討してみました。PDF電子署名モジュールは、(1)署名時には既存のPDFをそのままにして、電子署名関連のオブジェクトを追加したPDFを作成します。(2)検証時には署名されたPDFを読み電子署名関連のオブジェクトをチェックします。

そこで、署名作成は書き手として適合しているかどうか、検証は読み手として適合しているかどうかが問われます。

結果として、今回は、書き手としての適合度を満たしていると宣言することにしました。読み手としての適合性は、様々なパターンで作成された電子署名関連オブジェクトをすべて正しく処理できるかどうかが問題になりますので、適合していると宣言するのは、書き手より難しいと思います。

2008年09月03日

PDFのISO標準化

日経PC21でも記事になっておりましたが、2008/07にPDFはISOから承認されたとのこと。
2008/08に発売されたAcrobat9では、標準で作成するPDFもISOで承認され策定された「ISO32000-1」に則った形式にて出力されるようです。

試しに、Acrobat9の新機能「ポートフォリオ形式」を使用して作成したファイルのプロパティ情報を確認してみました。
結果、「PDFのバージョン」として標記される内容は「1.7,Adobe Extension Level 3(Acrobat 9.x)」となっています。


Acrobat9でのプロパティ情報

(クリックすると拡大します。)

従来の法則でいくと、「PDFのバージョン」部分は前バージョンで標準出力するPDFのバージョンのリビジョンに1を足したPDF1.8になるのかと思っていましたが、前出のISO承認の絡みで「バージョン番号+独自拡張番号」となるようです。

では、以前のバージョンのAcrobatで同じファイルを開いた場合どうなるのでしょうか?
PDF関連製品を多く扱っている会社の営業としては、試さない訳にはいきません。


Acrobat8でのプロパティ情報

(クリックすると拡大します。)

「1.8(Acroabat 9.x)」となっています。
下位バージョンのソフトウエアでプロパティを確認していること自体に無理があるのでしょうか。

続いて、ヘッダを確認してみました。
「%PDF-1.7」との情報が入っています。単純にヘッダの先頭だけを見ている訳ではないんですね。

実際には、「ポートフォリオ形式」で作成したファイルをAcrobat8以前で開こうとすると最新版のReaderをダウンロード&インストールする表示がされるためこの現象を目にする人は少ないと思います。

本現象を検索してみると、説明しているサイトがありました。

http://www.incunabula.co.jp/dtp-s/AcrobatDTP/Acrobat9_truth/Acrobat9_07.html

曰く、「Acrobat8で出力されるPDF1.7形式の方が不完全な物なのでないか」とのことです。
難しいことはあまり理解できませんが、文末にある「Acrobat 9に対応するPDFバージョンは「PDF 1.9」という具合に同じ数字にして」には激しく同感したしだいです。

Antenna House Formatter V5.0 プレビュー版を公開しました。

9月3日 22時12分にAntenna House Formatter V5.0のプレビュー版を公開しました。

ニュース・リリース
Webページ
AH Formatter V5 .0のプレビュー版ダウンロード・ページ

AH Formatter V5.0は、CSS3の主要なモジュールを実装しており、CSS3で綺麗な日本語組版とページ媒体への出力ができます。

約2年前、W3C Print Symposium 2006にてXSL-FOとCSSのプロパティ統一化を呼びかけてから、ちょうど2年たちました。CSSによる組版の世界をこれからどこまで広げることができるか、楽しみです。

■ご参考
W3C Print Symposium 2006 (1)~

ちょうど同じ日に、GoogleのChromeがでて、Chromeに話題を独占されたようです。

しかし、あちらはWebKitを使っているとか。

我々は完全に自作です。その辺は違います。

2008年09月04日

X-over Dev Con 2008 でAH Formatter V5.0によるCSS組版の講演

本日(9月4日)は、いよいよ2008年のX-over Development Conferenceの開催初日です。

長年開発してきたAH Formatter V5.0ですが、このConferenceでの発表を一つの目処にしようということで、この数ヶ月開発陣には頑張ってもらいました。

8月にはプレビュー版を公開しようとしていたのですが、昨日も書きましたように、ぎりぎりの前夜10時過ぎのプレビュー版公開となってしまいました。会場では、昨夜の10時までは待っていたのだけれど残念。という熱心な方もいて感激です。

開演5分ほど前の会場の様子です。
200809041425002.jpg

ご覧のようにかなり席が埋まっていて一安心です。昨年は、台風でやや出足が悪かったのか、それともXSL-FOはもう新しい話ではなためか、空席が目立ちました。今年の受講者は昨年よりは大分多いという印象です。

講演の内容は、CSSで作成した組版例を使って、主にCSS3+AH Formatter V5.0でできる機能の説明でした。
200809041506000.jpg

実際のところ私も詳しい技術的な話を聞くのは初めてでしたが、説明は良く分かりました。やはり、CSSの方がXSL-FOよりはかなりとっつきやすい、と改めて感じました。

こちらに、セミナーでの講演資料を公開しています。ぜひ、ご覧になっていただきたいと思います。
CSSによる組版のページ

About 2008年08月

2008年08月にブログ「I love software!」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2008年08月24日 - 2008年08月30日です。

次のアーカイブは2008年09月07日 - 2008年09月13日です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.34