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2005年12月22日

PDFと文字(8) – JIS X0212, X 0213

さて、JIS X0208-1997で決めているのは6,879文字数で、そのうち漢字が6,355文字です。しかし、これでは当然漢字の種類が少なすぎるということで、JIS X0208:1990 と同時に、追加の文字を「補助漢字」として規格化したのがJIS X0212です。しかし、これはなぜか普及していません。

代わって、最近、話題を集めているのがJIS X 0213です。

X0213は2000年に制定され2004年に改正されました。

この規格書(2000年版)の先頭には、JIS X0208の6,879文字と同時に運用する4,344文字を含め、11,223文字を定めた、と書いてあります。もともとX 0212もX0208の補助漢字として定められたわけですから、この文章を読むと、X0212は止めて、X 0213で、X 0208の拡張をやり直したということがわかります。

JIS X 0213では、94×94の大きさの表を2面使って文字の番号表を定義しています。ひとつの面には理論上94×94=8,836文字が収容できますが、第1面には、JIS X 0208で定義されていた文字は、同じ位置にそのま収容し、さらに、JIS X 0208で空きになっていた位置に新しい文字を追加しています。第2面は新しい面で、2,436文字を定義しています。第2面にはだいぶ空きが残っています。

実装水準3の文字が8,787文字で、すべて第1面に割り当てられています。実装水準4では、第2面の2,436文字を含む全文字を実装することになります。

JIS X0213は、2004年2月に改正され10文字を追加しました。現在は、4,354文字をJIS X0213で新たに追加、X0208とあわせて合計11,233文字を定めています。
【参考資料】
JIS漢字コード表の改正について-報道発表-経済産業省

さて、最近話題というのは、マイクロソフトがWindowsVista用に、JIS X0213を実装する新しいフォントを作っているという発表です。

Windowsの次期バージョンWindows Vista(TM)において日本語フォント環境を一新

これによると、JIS X 0213:2004に対応したMSゴシック3書体、MS明朝2書体を新しく作っているということです。フォントはVistaだけでなく、XP向けにも提供されるということですので、期待したいと思います。


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投稿者 koba : 08:00 | コメント (0) | トラックバック