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2005年12月01日
Microsoft XPSでPDFに対抗 (1)
Microsoftが来年発売する新しいOS Windows Vistaの発表、ベータ版の配布が始まりました。Vistaには新しくMetroという印刷用の共通プラットフォームが用意されます。
2005/08/03 Windows Vistaの新しい印刷プラットフォーム“Metro”—@IT
Metroについての概要は4月に発表されたようですが、その発表以来、いろいろなメディアがMetroはPDFキラーではないかと書き立てています。
日本語で読めるMetroに関する記事には次のようなものがあります。これを読むと、Microsoftの発表に接した記者達が、MetroはアドビシステムズのPostScriptやPDFと似ているという印象をもったことがよく分かります。
2005/05/06 マイクロソフトの「Metro」はPDFキラーになるか— CNET Japan
2005/04/27 Microsoft の新ファイル形式は『PDF』キラー? — Japan Internet Com
2005/04/26 MS、PDF対抗の文書フォーマット「Metro」を披露— IT media
アドビシステムズとマイクロソフトの競争関係を含めて、MetroとPDFの関係についてはマスコミ関係者ならずとも関心の深いところでしょう。
Metroは開発コードでした。現在は、XPS(XML Paper Specification)と名前が変わっています。この名前の付け方からしても、いかにもPDF対抗という雰囲気がありますね。そもそもPDFは紙に相当する電子媒体です。XPSが紙(Paper)のXMLによる定義ということであれば、XPSというのは、まさにPDFをXML言語で表したということを意味します。なんとなくMicrosoftの野心が見えるような気がします。
そこで、少し、PDFとMetro(改めXPS)との関係について考えて見たいと思います。
(参考)
XPS XML Paper Specification