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2008年06月24日

ASPによるPDF変換

先日、オンラインのOfficeからPDF変換サービスを見ていましたら、PrimoOnlineは、どうやらPDF変換は、Microsoft Officeではなくて、弊社の「サーバベース・コンバータ」と同じような、Officeコンパチの組版エンジンを使っているらしいことに気がつきました。

一般的に言って、サーバサイドでOffice文書をPDFに変換するには、次の2通りがあります。
(1) Microsoft Officeをサーバサイドで自動的に動かしてPDFのDriverまたはOffice2007のSaveAs機能でPDFを生成させる。

(2) Microsoft Officeと互換のページ組版ソフトを、サーバサイドで動かして、PDFを作成させる。

Microsoft Office文書をPDF化してできたPDFのページが、Microsoft Officeの印刷結果と同じかどうかというページ再現性を考えますと、(2)の方式よりも(1)の方式の方が良いことは明らかです。(2)方式ではPDFのページがMicrosoft Officeの印刷結果と同じにならないことがままあります。

しかし、SaaSのOffice→PDF変換を(1)方式で実現しようとしますと、Microsoft との間で特別なライセンス契約を締結し、Officeの使用料を支払う必要があると思います。有償のサービスであれば、これも可能と思いますが、無償のサービスで使用料を支払うのはつらいでしょう。

そこで、(2)方式を選択することになります。

(2)方式のために使えるMicrosoft Office互換PDF変換エンジンは、世界にそんなに沢山はありません。PrimoOnlineは一体どれを使っているのかな?と思い、PDFのプロパティを見てみました。

PrimoProperty.PNG

「Created by PDF360」となっています。どこの変換エンジンでしょうか。

弊社のサーバベース・コンバータと比較してみました。
1.オリジナルをWord2003でプレビュー表示
Word2003Preview.PNG

2.Word2003からAntenna House PDF DriverでPDF出力
◎Adobe ReaderでPDFを表示
Word2003%2BAHPDFDrv.PNG

◎オリジナルPDF
ファイルをダウンロード

PDF DriverでPDFを作成すれば、PDF化した結果は、Word2003の印刷と同じです。

3.PrimoOnlineでPDFに変換
◎Adobe ReaderでPDFを表示
Primo.PNG

◎オリジナルPDF
ファイルをダウンロード

PrimoOnlineで作成したPDFは、改ページの位置がかなりずれています。

4.サーバベース・コンバータ(SBC)V2.0ベータでPDFに変換
次に、SBCでもPDFに変換してみました。

◎Adobe ReaderでPDFを表示
SBCv2.PNG

◎オリジナルPDF
ファイルをダウンロード

改ページの位置は、Word2003で印刷した場合と同じです。

この文書をPDF化した場合は、PrimoOnlineよりも、SBCの方が変換の再現性は良くなっています。

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投稿者 koba : 08:00 | コメント (0) | トラックバック