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2008年06月14日
PDFの電子署名の第二の役割 「署名者を証明する」
最近、見積書や発注書をPDFで取引先からいただくことがあります。そのPDFには押印がされていることがあります。
しかし、実際のところ、取引先からいただいた見積書や発注書を信用するのは、その押印の印影よりもむしろ、見積書を送付してきた人と面識があるとか、そういった経緯や事情を勘案しての判断になるように思います。ですので、見たことも、会ったこともない相手からPDFで入手した見積書や発注書を直ぐに信用できるかと言いますと、なかなか、そうはいえない場合も多いだろうと思います。
最近のように巧妙なスパム・メールが出回っている状況になってきますと、見知らぬ相手から入手した書類の信憑性(しんぴょうせい)は、ますます、下がると思います。
電子的に作成・送付された書類の信憑性を確保するための、最も確実と思われる手段は、作成者の電子証明書を頼りに判断することです。
PDF電子署名では、署名者の証明書を署名済みPDFの中に埋め込むことにより署名者を証明することができます。これが、PDFの電子署名の第二の役割です。
PDDに埋め込まれている証明書は、アドビ・リーダなどの署名検証用のツールで確認することができます。
現実の問題として、このメッセージは少しばかり分かりにくいと思います。もう少し分かりやすく出す方が良いでしょうが。
このように、PDF電子署名の第一の用途は改竄の検出ですが、第二の用途として、署名済みのPDFに埋め込まれた署名者の電子証明書を確認することで、署名者の信頼性を確認できるということがあります。
このように考えて見ますと、将来、PDFを紙の代わりに利用するために、PDF電子署名はどうしても欠かせない重要な機能になるはずです。
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