« PDFによる情報保存の法的な有効性 (9) — 書面の定義は? | メイン | WebFontのEmbedded OpenType (EOT) File Formatが公開 »
2008年05月27日
Microsoft Office 2007、2009年前半のSP2でPDF、XPS保存をサポート
5月21日の発表ですが、マイクロソフトは来年(2009年)前半にリリースする予定のOffice 2007のSP2でPDF、XPS保存をサポートすることになりました。
Office 2007のSave as PDF(PDF保存)機能は、2006年に一度アドビの反対で削除しました。現在は、無償オプションとして、ダウンロードで提供しています。結局、来年から、また標準装備にするということなのでしょう。
【参考】
2006年06月04日 Microsoft Office 2007 のPDFサポートはどうなる? など
PDFは、もはや、電子的情報交換で紙に代わるインフラですから、Office でPDF保存ができるのは自然な流れと思います。
PDF/Aも出力できるようですので、日本でもPDF/Aが簡単に使えるようになり、PDF/Aが普及することが期待できます。
【参考】
PDF/Aとはなにか
ところで、Office 2007はなかなか普及が進んでいないようです。
「日経PC21」の7月号(p11)によりますと
使用しているOffice ソフトは?
・2000 16%
・XP 32%
・2003 35%
・2007 13%
となっています。
既にOffice 2007が発売されてから1年以上を経過していますが、まだ1割強ということ。
弊社の取引先でも、Office 2007は、社内で使用禁止というような会社もあるようです。
実際、会社の中でどこかで使い始めて、Office 2007のファイルが流通し始めると、受け取った方がOffice2007でないとファイルを見ることが難しくなります。やむを得ず、当面使用禁止という社内措置を取るのも理解できます。
Office2007採用が進まない理由として、一般には操作性が違うことがあげられますが、上に述べましたように、ファイルの互換性がないということの方が、他人迷惑という点で、不便です。
Office 2007にSava as PDFが標準で付きますと、PDFを標準的な交換方式にすることで、ファイルの互換性問題の解決になって、Office 2007を受け入れ易くなるかもしれませんね。
投稿者 koba : 2008年05月27日 08:00
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.antenna.co.jp/PDFTool/mt-tbng2.cgi/1068