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2008年04月30日
電子書籍システム
先日、松下電器の読書端末「ワーズギア」の生産終了の話をご紹介しました。
他にはどんなのがあるのだろう、また電子書籍の業界は、最近、どうなっているのだろうと気になりましたので、引き続いて少し調べてみました。
電子書籍の専用端末では、ソニーの「LIBRIe(リブリエ)」が有名なようです。
◎LIBRIe ソニー
・Webページ
EBR-1000EP
しかし、このリブリエもWebでは生産完了となっています。紛らわしい表現ですが生産終了のことのようです。
◎Flib
Googleで電子書籍で検索しますと Flibという電子図書館が上位にきます。これはシンガポールの E-Book SystemsPte Ltd.社が開発しているFlipBook技術を使っているようで、技術を売るために、電子図書館を作っているようです。やや本末転倒な気がします。
・イーブック・システムズ株式会社
が推進しています。ハードウェアはパソコンです。
◎パピレス
ここは、ハードウェアとしてはパソコンと携帯電話となっています。
ファイル形式と必要なビューア(パソコン)
・KeyringPDF形式 →(特別なDRM付きPDF)
・XMDF形式 →ブンコビューア(無料)
・.book形式 →T-Time(無料)
・Adobe eBook形式 →Adobe Reader
・蔵形式 →蔵衛門8デジブック
あと携帯に対応です。
◎eBookJapan
ここはコミック(漫画)中心です。
・ファイル形式は分かりませんが、専用リーダebi.BookReaderをインストールして使うようです。
パソコン(Windows)のみで携帯電話は未対応のようです。
ざっと見てみただけですが、こうしてみますと、電子書籍がだめというわけではなくて、どうも電子書籍用の専用端末がだめってことのようです。
いまは、携帯小説が好調という話を聞いていますが、このあたり、1980年代に登場したワープロ専用機がパソコンのワープロに押されて、2000年代に入って短い期間で絶滅したのをなんとなく連想してしまいます。専用のハードウェア+ソフトウェアは、汎用のハードウェアとソフトウェアに勝てないという一般化に、かなりの妥当性がありそうです。
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