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2008年04月26日
4月28日 XSL Formatter V4.3を発売
弊社では、4月28日よりXSL Formatter V4.3を発売します。
XSL Formatter V4.3はV4.2に比べて以下の点が機能追加となります。
1. Windows x64版がラインアップに追加されました。
2. CGMオプションが追加されました。
3. INX出力オプションが追加されました。
Formatterの32ビット版も64ビットWindows上で動作はします。Formatterの64ビット版ではメモリ空間が大きくなりますので、32ビット版では扱えないような巨大なFOを組版できると思われます。但し、巨大なメモリを搭載したマシンでないと確認できないため、実証されていませんけれど。
他になにか64ビット版にするメリットがあるのだろうかと思い、とりあえず、FOを組版してPDF化する速度を比較してみました。次の表は、FormatterのマニュアルのFOを組版してPDF化するための所要時間を、64ビット版と32ビット版で比較したものです。
64ビット版の方が、わずかに速い程度ですが、実際のところほとんど差がないようです。
64 bit版 | 32bit版 | |
---|---|---|
初回 | 95秒 | 99秒 |
2回目 | 95秒 | 98秒 |
【計測の条件】
1.Windows Vista 64bit版の上で、Formatter V4.3の64ビット版と32ビット版を比較。
2.コマンドライン・インターフェイスを使用。入力ファイルを引数指定によりプログラム起動からPDF出力完了までの処理時間を計測。
3.入力はFO。出力はPDF。 全フォントを埋め込み。PDFのページ数は213ページ。
4.Pentium 1.80GHz メモリ1015MB、Windows Vista Ultimate 64ビットOS
注)通常、初回は、FOファイルをハードディスクから読み込んでメモリに載せる時間が掛かります。2回目はFOがオンメモリ(キャッシュ)に載っています。このため、初回と2回目ではファイルをハードディスクから読む時間に相当する処理時間の差がでます。上の計測で差がでなかったのは、コマンドラインの起動前に、GUIで何回か組版したので、FOファイルがメモリに載っていたためと思います。
この結果を見ますと、少なくともこの程度のPDFを作るには、64ビット版はぜんぜん必要ありません。64ビット版って、大きなFOを扱える以外に何かメリットあるのでしょうか、ちょっと疑問です。
このほかにオプションですが、CGMを自力で組版する機能、それからInDesignの外部XML形式INXを出力できるようになります。
CGMは、これまで、ずっと要望がありましたが、漸くできたというところです。
○CGMにつきましてはこちらもご参照ください。
・2008年02月16日 ありそうな、なさそうな、CGMビューア(1)
・2008年02月17日 ありそうな、なさそうな、CGMビューア(2)
○INXについてはこちらもご参照ください。
・2007年10月06日 PDF/A Competance CenterとAIIMが戦略的提携
・2007年10月19日 INXCreator Preview
○ニュース・リリースはこちらです。
「XSL Formatter V4.3 」2008年4月28日出荷開始