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2008年04月15日

日本語ワープロやエディタのビジネスは成立するのだろうか?続き

昨日のブログを、今、読み返してみますと、タイトルと本文の記述内容が随分と食い違っていたようです。

エルゴソフトの沿革を見てみますと、EGwordは本当にすばらしい評価を得ていますね。残念ながら私は足元にも及びません。脱帽するしかありません。

しかし、エルゴソフトは、ワープロ事業を終了してしまったわけです。これは一体なぜなのか?どうしたら良かったのでしょうか?

少し前になりますが、2月7日~14日にかけて「コンピュータ組版の奇跡2」についてお話しましたときも、同じようなことを考えました。

アンテナハウスは、XSL-FOとかPDFとか、ワープロなどと比較的近い分野のビジネスが中心ですので、この問題は、実は、ほとんど毎日のように自問自答している課題なのですが、なかなか、簡単な回答を出すことはできません。

市場ということで言いますと、1990年代後半から、ワープロなどの汎用ソフトウェアの市場は世界がフラットになっています。これにはさまざまな要因がありますが、日本語ワープロという観点では、Unicodeが普及したことがかなり大きな要因ではないでしょうか。

例えば、UnicodeのBIDIという仕様を実装すれば、アラビア語、英語、日本語の混在した組版を、アラビア語についてなにも知らなくてもある程度の品質の組版ができます。現実に、弊社のXSL Formatterは、そうやってアラビア語の組版を実装しており、世界中のユーザがこれを使用しています。

別の例では、今、W3Cのタスクフォースで日本語組版規則の要求事項を英文にまとめているわけですが、こういうドキュメントができることで、世界中の誰でも、ある程度の品質の日本語組版ソフトを作ることができるようになります。

ですので、ワープロや組版というような、印刷文化にかなり密着している分野でも、世界中のほとんど全てのソフトハウスにとって、同じ条件のソフトウエアを作る競争になっており、世界中から競争相手がでてくる可能性があるということです。

その中で、生き残るのは、ほとんどオリンピックに出場して表彰台にあがるくらいに難しいと思います。オリンピックは、参加することに意義があるかもしれません。しかし、ビジネスでは勝ち続けなければ生き残ることができません。そうしますと、私達の戦いは、オリンピックで表彰台にあがるのよりもむしろ難しいといえるかもしれません。

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投稿者 koba : 08:00 | コメント (0) | トラックバック