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2008年03月04日
「PDF Write 3」(書けまっせ!!PDF3のグローバル版)発売!
米国Bostonで開催の「AIIM International Exposition and Conference」の開催にタイミングを合わせて、「書けまっせ!!PDF3」のグローバル版を発売しました。
グローバル版は、次の2種類です。
「PDF Write 3」(スタンダード版相当:US$49.95)、「PDF Write 3 Professional」(プロフェッショナル版相当:US$99.95)としています。
グローバル版は、1ソースで多言語環境で動くようにしています。多言語といっても、現在は、日本語と英語だけですが。OSが日本語ロケールの時は、日本語のメニュー、OSが日本語以外のロケールの時は英語のメニューが出ます。将来は、もっと色々な言語で動くようにしたいものです。
10日間の評価版もありますので、関心をお持ちの方は、ぜひお試しください。
【ご注意】インストーラとドキュメントは英語のみで。本体のみをグローバル化した状態です。
実は、単純に、日本語のメニューを英語にしただけではなく、日本語版と比べて幾つか機能強化をしています。
1.単位系
(1)寸法の単位
日本語では余白など設定単位はミリだけでしたが、グローバル版ではインチとミリの切り替えを可能としました。
(2)通貨単位
日本語版の通貨単位は円のみですが、グローバル版ではさまざまな通貨単位を設定することができます。
2.書式
(1)日付書式
日付の書式ってかなり国によって違いますね。
(2)その他
電話番号とかZIPとか、いろいろ。
3.グローバル版のみの機能
・新しい白紙の用紙を作る機能
・テキストの進行方向の逆転
英語で、文字列を下から上に書き進める縦書き。
余談ですが、そういえば、ラテン文字列を下から上に書き進める欧文縦書は、XSL-FOにも無いんじゃないでしょうか。XSL-FOの縦書き(writing-mode="tb-rl")はラテン文字列を上から下に書き進めるはず。
ソフトウエアをグローバル化しようとしますと、いままで知らなかったことをいろいろ勉強しなければならなくなって、それだけでも結構楽しいものです。ユニコードが使えるから、国際化なんて、ぜんぜん違います。ユニコードは国際化の必要条件ですが、十分条件じゃありません。
もう少し、大上段に構えた表現をしますと、団塊の世代が引退して、日本の労働人口が減少、その上少子化で人口も大幅減となれば、既存製品の国内市場は縮小必然。これに備えて生き残ろうとしたら、何が何でも、海外に活路を見つけなければなりません。トヨタが世界一といっても、伸びているのは輸出であり、国内販売は苦戦中のようです。自動車販売業界全体の苦境を伝えるニュースを読みますと、国内自動車市場も、まさにそうなっているのだということを肌身に感じます。
携帯電話でも、三洋電機撤退に続いて、先日は、三菱電機が撤退決断、というニュースがでました。確かに、海外に活路がなかったら長期的には撤退せざるを得ないだろうなと思います。
常にエマージング産業が出現して、産業構造(内容)は変わっていくわけですが、ソフトウエア産業はもうレガシーな産業ですからね。ソフトウエア産業も他の産業の例に漏れず、国内市場縮小は不可避でしょう。マクロで言えばそうなります。
まあ、私なんぞは、そんなに悲壮感をもっている訳じゃなくて、結構、楽しんでやっているのですけどね。ということで、今日から、Bostonにて、AIIMに参戦です。
「PDF Write」100万本売るぞお!
投稿者 koba : 2008年03月04日 08:00
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