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2008年03月14日

Elliotte Rusty HaroldのXMLの未来予言(1)

The future of XML(Elliotte Rusty Harold)

■夢占い
1.過去3年間は、Webアプリケーションが、伝統的なWebサイトの遥か先まで進んだ時期であった。ワープロ、表計算。。すべてブラウザに乗った。
2.Sunの夢は、Javaではなく、JavaScriptで実現した。Sunの最大の誤算。
3.ブラウザがOSに取って代わるというetscapeの夢が実現しつつある。もはやOSを気にする人は居ない。
4.Ajax=JavaScript+XML。xはXMLを表すとはいうものの、XMLはこの動きにそれ程関係していない。

5.DOMが問題。開発者はDOMしか知ろうとせず、DOMとXMLの区別を知らない。DOMは、XMLを処理するのには最悪のAPIである。
6.DOMは、XMLの首に掛かった重荷。ソフトウエア業界がXMLを採用を進めるための最大の障害である。W3Cは、悪い仕様を廃止すべきだ。
7.XMLは死んだのか?

■XMLのルーツ
1.XMLの基本仕様はどれもソフトウエア開発用に設計されたものではない。出版/Web出版を意図したものだ。
2.XMLの前身であるSGMLは出版用。SGMLの最大の成功であるHTMLは最大の失敗例でもある。ブラウザ開発者もデザイナも誰一人SGMLを知らず、勝手な拡張でSGMLパーサもHTMLを解析できない。
3.XMLはSGMLを軽くする目的では成功。しかし、Webに整合性をもたらす目的では失敗。XHTMLはHTMLの方言に過ぎない。
4.XMLソフト開発用ではないが、プラットフォーム独立、国際的なデータ形式、入手しやすい無償パーサで、開発者の役に立っている。
5.出版という点では、編集、出版、読者について考えてみることが必要。

■編集
1.編集という意味では戦いはXMLの勝利で終わった。MS Office、OpenOfficeなどすべてXML形式になった。
2.政府が、OpenDocやオープン・ソースに移行することで、MS Officeは徐々にシェアを失うだろう。
3.XML形式になって、バイナリ形式と比べて、他の形式に変換するのが格段に楽になった。
4.2008年は、ゲームの枠を変えるXML最大の技術XSLT誕生10周年である。フォーマットについて、あまり気にしなくても良くなり、ベンダー・ロックインが問題でなくなった。
5.OOXML、OpenDocからHTMLへの変換が重要。
6.XMLとXSLTで過去の隠れたデータも表に出てくる。
7.編集ツールは、WordやOpenOfficeで決まりだ。

---続く---

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投稿者 koba : 08:00 | コメント (0) | トラックバック