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2008年03月13日
O'Reilly MediaのSafariU
O'Reillyといえば、Web2.0という言葉で有名ですが、O'Reilly Media社は、世界でも最も有名なコンピュータ関係書の出版者であり、オンライン媒体による出版社としても知られています。同社は、米国の技術・コンピュータ系書籍の出版社としては、15%のシェアを持っているそうです。現代の出版会社としては、一番面白い存在だと思っています。
先日、AIIM2008にて、MarkLogic社のブースでO'ReillyのSafariUというサービスのケーススタディを配布していましたので、貰ってきて眼を通してみました。
このSafariUというのは、大学の先生達が、授業につかうためのテキストをカスタムで作成するサービスです。
http://www.safariu.com/index.do
次のような機能・効果があるとされています。
・教授は、2200冊以上の本、5000の論文などから必要な材料を探しだして、カスタムの教科書を作ることができる。
・カスタム教科書をオンラインのシラバス(教授細目)に変換する。
・学生は、10冊までテキストで言及した本にアクセスできる。
・学習対象物を教授達は仲間と共有できる。
・コストは、教育者側には無料。学生が負担。但し、年間700ドル分以上の学生の申し込みが必要。
・SafafiUのカスタム教科書は250~300ページで、学生には、46ドルから52ドルで提供される。2003-2004年には、4年制大学の学生の1年間の教科書代は850ドルだったので、学生にとっては大きな負担減になる。
確かに、大学や大学院の授業で使うテキスト代はなかなか高いですから、これをカスタムで安く作成できるようになれば、学生にとっては大変に助かります。学生というより、その親にとってもね。
こういう新しいサービスを構想して、実現していくことができるというところが、米国のすごさかなと思います。日本ではこういうサービスの構想はあるのでしょうか?
◎ケーススタディ2006年に作成されたものですが、探しましたところ、Webでも公開されていますね。
The Reality of Web 2.0: O’Reilly Media’s SafariU Leads by Example
◎SafariUは、2005年5月開始だそうで、ニュース・リリースが出ています。
O'Reilly and Safari Books Online Launch SafariU: Custom Publishing and Online Platform for Educators