« 2008年03月06日 | メイン | 2008年03月08日 »
2008年03月07日
AIIM International Expo & Conferenceの参加記
アンテナハウスは、昨年まで、海外では、実質的にXSL Formatterのみを販売していましたので、XML関係の展示会のみに参加していましたが、今年からPDFにも参戦ということで、今年は初めて、AIIM International Expo & Conference2008に出展しました。AIIM2008には、キヤノン、シャープ、富士通、リコーなど、日本のOA機器メーカが多数出展していました。日本のソフトウエア・メーカでは日立システムなどが出展していましたが、ハードウエアと比べますと、あまり目立たなかったように思います。
聞きかじりですが、AIIM2008は、On Demand、Xplorと言った展示会を吸収・合併して大きくなったようで、会場は広いのですが、出展社の色分けでは、AIIMの中心であるECMソフトの他、On Demand関係の印刷機器・印刷関連ソフトの出展が多くありました。昨年と比べて、出展社数は多くなっているものの、規模が大きなブースは減っているとのことです。どうも、大手メーカは、近くのホテルで個展を開いているらしいです。
このあたり、COMDEXと似た傾向になっているようで将来が心配です。COMDEXも大手の出展社がCOMDEXに出展する代わりに、近くのホテルの会場を借りて個展を開くようになった結果、COMDEX本体が2004年に開催中止に追い込まれてしまったという経緯があります。
実は、以前に、そんな記事を読んだ記憶がありますが、今回、もう一度チェックしましたら、Wikipediaには違う理由が書いてありますね。
実際のところ、事の真相は、ちょっと分かりません。
それはともかく、なにかのご参考になればと思い、来場者とか、出展者について幾つか感じたことをメモしておきたいと思います。
1.XMLについて
いきなり、コアな話で恐縮ですが、XML関係の出展者はあまり多くありませんでした。弊社もXSL Formatterのバナーとちらしは用意しておきましたが、まったく関心をもたれませんでしたね。ほとんどの来場者は、XMLなんて言葉も知らない人だと思います。出展者にも少し聞いてみましたが、10人中2,3人しかXML、特に、XSLについては知らなかったようです。それでもXSL-FO関係の出展者が、アンテナハウスの他に2社、それからCSS関係で1社ありました。う~~ん。少なくとも、この展示会にXMLとかXSL-FOを前面に出した出展は金の無駄、じゃないかな?
2.PDF
PDFは出展者も多かったですが、参加者もPDFに的を絞って調べに来ている人がいるようです。ブースにやってきて、こういうことができないか?という質問をする人もいましたし、製品の説明をすると熱心に聴いてもらえたようです。
(1)PDF/A
ISOのPDF/Aの仕様作成者も見えて、PDF/Aはサポートしているかなどと聞かれました。でも、欧州から来たほかのPDFベンダに聞きましたところ、PDF/Aは欧州は熱心だが、USは欧州ほどじゃないと言っていましたが。
(2)PDFソフトのベンダ
PDFソフトの出展者は多かったですね。
以前(2008年01月10日AIIMExpo 2008に出展します)で、出展者名簿から8社リストアップしました。
これ以外に、次の会社を見つけました。
・callas software(独)
・apago
・ABBYY (スキャナソフトの会社らしい)
・Bluebeam Software
・IRIS
他の製品(ビューアなど)にPDF表示機能などを統合したり、あるいはスキャナなどからPDFを出力する機能などは、もうあたりまえなので、数えきれません。
でも、これだけPDF関連製品の出展が多いのに、Adobeが出展しておらず、Adobe PDFの姿が見えないのが、また面白いところです。AIIMって、米国で、PDFのISO標準化を推進している中心団体なのですがね。
投票をお願いいたします