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2008年02月12日

XML革命なるか?ジャストシステムの第3四半期決算

2月8日(金)ジャストシステムの第3四半期の決算速報が発表されました。これを見ますと、3四半期累積で、売上高は90億円(対前年同期比17%増)ですが、営業赤字が43.7億円に拡大しています。

第3四半期だけの売上は、第2四半期の売上との差額から、約29億円(同22%増)、営業赤字15億円(前年同期比3億円改善)となっているはずです。

肝心のxfy事業の売上は、6千9百万円。中間決算で2千8百万円でしたので、第3四半期は4千百万円の売上実績ということになります。「xfy 事業はパイプラインが順調に増加していますが、事業立ち上げ時期でクロージングに時間を要しており、」とあります。

パイプラインとかクロージングの意味はあまり良くわかりません。パイプライン・マネージメントという言葉があるようですが、これは、見込み客の絞込みから、セールスにかかる時間、案件獲得の確率を考慮して、案件発生量と売上の発生時期を把握して、期間単位で売上を計画していく手法だそうです。

営業パイプラインというような言葉もあります。

システムの製品では、案件の発生から、制約までかなりの時間がかかります。さらに制約=契約としますと、完成して引渡し、売上計上まで、さらに長い時間がかかります。

パイプラインが順調に増加しているとは、たぶん、見込み客の絞込み、コンタクト営業はうまくいっているということなんでしょうね。

クロージングは、契約を取るということを意味していると思いますが、品物を即納して、即検収できれば、前述のようにクロージング=売上になりますが、ソリューションの販売だとそうも行きません。お客さんが求めるソリューションが動くようにして、納品・検収するまでの時間がかかります。

こうしてみますと、xfy事業が黒字化するまでにはまだかなりの時間がかかりそうです。

しかし、問題は、この9ヶ月の間に、流動資産-流動負債の差が43億円減少したこと。このことは分かり易く一言で言えば、資金繰りの余裕がなくなりつつあるということです。現在、短期借入金が31億5千万円残っていますので、借入金次第という状況。

一太郎のバージョンアップもあり、第4四半期は、黒字になるのは間違いないので、一息つけると思います。しかし、2008年4月以降、xfy事業の早期黒字化は、必達要件です。

投稿者 koba : 2008年02月12日 08:00

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