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2008年01月28日
日経PC21 2008年3月号 編集長インタビュー
日経PC21 2008年3月号(1月24日発行)の編集長インタビューで紹介していただきました。
見出しは「PDF国際標準の制定で日本のアドビ神話は崩れる」と大仰ですが、概略、今年は、PDFのISO標準化(ISO 32000)が決まり、いよいよ、アドビ以外のPDFソフト・ベンダも、アドビと同じ立場で競争ができることになります、という趣旨です。
PDFが標準の仕様となりますと、さらに多くのベンダが参入し、ベンダ間の競争は、さらに厳しくなります。
PDFは非常に高度で複雑な仕様ですので、きちんとしたソフトウエアを開発するのはかなり大きなコストがかかるのも事実です。
アンテナハウスでは、「書けまっせ!!PDF」や「リッチテキストPDF」を他の会社よりも少し高い、1万円前後の価格で販売していますが、これは、開発コストを上回る収入を確保して、確実なビジネスを継続していきたいということを考えて設定させていただいています。
価格は、原則として、市場の競争で決まるもので、メーカの自由になるものではないと思います。そこで、他の製品と比較して価格が高い製品を市場に受け入れてもらうためには、他の会社の製品になく、お客様に喜んでいただける価値を作り出す必要があります。これをどうするか?
これが弊社の大きな課題です。一方、市場を創造するのが、単なる販売会社ではない、メーカとしての使命ともいえます。弊社は小さいといえども、メーカですので、新しい価値の創造に取り組んでいかなければならないと考えています。
「書けまっせ!!PDF3」では、他の製品にはない独自の様々な機能を用意していますが、日経PC21では、編集禁止PDFにも文字や図形を書き込むことができることを大きく取り上げていただきました。
官公庁が配布しているPDFは、ほとんどが編集禁止になっています。しかし、官庁が告示している資料は著作権法で保護されていません。ですので、本来は編集禁止にするべきものではないように思います。しかし、編集禁止にされている以上、通常のPDF編集ソフトでは、文字を記入することもできません。しかし、これでは「書けまっせ!!PDF3」の効果が半減してしまいます。編集禁止のセキュリティとPDFへの文字の書き込みをどうやって両立させるか?
「書けまっせ!!PDF3」は編集禁止のPDFを画像化して、そのPDF イメージの上に文字を上書きする手法を取っています。
こうして、普通は、紙に印刷し、紙の上に書き込むしかない「編集禁止」のPDFも、高品質な電子データのままで、文字を記入できるようになっています。
これは、独自の付加価値のひとつの例ですが、こうした機能をご提供することで、多少高くても買っていただき、また喜んでお使いいただけるものと考えています。
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