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2008年01月21日
デスクトップPDF市場の規模、動向を推測する
日本におけるPDFのデスクトップ製品の年間規模はどの位なのでしょうか?少し考えてみました。
昔、年間10億円位ではないかという意見を聞いたことがありました。しかし、多分、もう少し多くて年間15億円程度ではないかと思います。しかし、年間20億円まではないでしょう。ソースネクストが4億5千万円(2007年3月期の有価証券報告書)となっています。なお、ソースネクストの2008年上半期は2億5千万円と報告されていますが、上期は「いきなりPDF」シリーズのバージョンアップがありましたから売上が少し多めになっていると思います。こうしてみますとソースネクストは3割前後の金額シェアをとっているものと思います。アドビが50%、他の会社を合わせて20%位と見ればあたらずとも遠からずでしょう。
ソフトウェアの販売本数はかなり増えていると思います。しかし、金額ベースでは増えるというよりもむしろ縮小しているようです。数年前、すなわち、2004年のソースネクストの「いきなりPDF」の発売です。このため、結局、低価格のソフトウェアのシェア拡大により、販売本数が増えても売上と利益は逆に減る傾向を辿っていると思います。
アンテナハウスのように、最近、2005年に自社ブランドで参入した会社は、あまり市場の縮小という意識はありませんが、恐らく、昔からPDFソフトを販売していた会社は、市場の縮小で苦労しているはずです。
この傾向はPDFソフトだけではありません。デスクトップ製品の市場は、ソフトウェアの低価格化のため販売本数が増える一方で、売上は逆に減るという負のスパイラル、デフレスパイラル、に陥っているようです。
このデフレスパイラルは、やはり、行き過ぎた低価格化がもたらしたものです。このあたりは、日本経済がデフレスパイラルに陥って、失われたx年と言われたのと同じような事態が起きているように思います。どうしたら、このデフレスパイラルから抜け出して、成長を復活させることができるか?ここが知恵の絞りどころということになりますね。
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