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2007年12月26日
PDF Tool API でセキュリティを外す方法
先日、PDF Tool API のコマンドラインでセキュリティの掛かった PDF のセキュリティを解除する方法についてお問い合わせをいただきました。たしかにマニュアルにも記載していない方法ですので、この場を借りてご説明させていただきます。
コマンドラインの記述自体はいたって簡単でして、-changeInfo コマンドを使用して、パスワードの指定をせずに出力していただければ、セキュリティ設定のされていない PDF が出力されます。
たとえば、ユーザパスワードに "1"、オーナーパスワードに "2" が設定されている元ファイル「1-2.pdf」をセキュリティ無しの PDF として出力する場合、以下のようなコマンドラインになります。
AHPDFToolCmd26 -changeInfo -d D:\1-2.pdf 2 -o D:\output.pdf
※ -d で指定した入力ファイル名の後ろにオーナーパスワードを指定します。
ただし、上記のコマンドラインの場合、「文書情報」(「タイトル」や「作成者」等)が削除されてしまいます。それらを継承する必要があるならば、以下のように -ofd オプションを付加してください。
AHPDFToolCmd26 -changeInfo -d D:\1-2.pdf 2 -o D:\output-2.pdf -ofd
現在、PDF Tool API では、「文書情報」以外の PDF の「開き方」等を継承するオプションはご用意しておりませんので、必要に応じてコマンドラインにオプションを設定していただく必要があります。
投稿者 numata : 2007年12月26日 08:00
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