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2007年11月02日
ソフトウェアのビジネス・モデル
1980年代のパソコン・ソフトのビジネスモデルは、デスクトップ・ライセンス販売、フリーソフト、シェアウエアというモデルで、非常に簡単だったかと思います。
その後、サーバライセンス/サーバライセンス+クライアント・アクセスライセンスが普及しました。また、オープンソース・ライセンスが増えてだんだんと複雑になってきました。
2000年代の新しいライセンスとしては、ASP(最近はSaaSという事が多いようです)モデルが脚光を浴びています。
ASP/SaaSは、特に新しいビジネスモデルではなく、1970年代にはデータ通信サービスとしてサービスが提供されていたと思います。もう、遥か昔のことのように思いますが、私も、DEMOSという電電公社のデータ通信サービスを使って、紙テープで統計計算を行ったことを思い出します。
近年、ASP/SaaSが有力なサービス形態となっているのは、ネットワーク・インフラが強力になってきたことが大きな理由と思います。
有力なソフトウェアの機能が、ASP/SaaSとして提供されるようになれば、ユーザの方はソフトウェアの使用料やシステム構築費用を低減できますので、大きなメリットがあります。従って、経済合理性から単純に判断して、ASP/SaaS型のビジネスが徐々に増えていくのは間違いがなさそうに思います。
さて、そうなりますと、ソフトウェアのエンドユーザ・ライセンス契約(EULA)の契約数を増やそうというビジネスはその影響を受けて減少することになるだろうと予想されます。
そんな訳で、アンテナハウスは、システム製品について2007年の新規のEULAから「ASP/SaaSに使用する場合は別契約で」、とお願いをしています。
日本のパッケージソフトのライセンス販売している会社の間には、ASP/SaaSを別料金にする会社はまだまだ少数のように思いますが、しかし、長期的には別料金化は避けられないのではないかと思っています。
投稿者 koba : 2007年11月02日 08:00
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