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2007年11月14日
IPAフォント(続き)
昨日、Microsoft Word 2003を使って作成した、IPA明朝/ゴシックと、MS明朝/ゴシックを指定した文章では、文字送り幅は同じになっているが、行送り幅が異なっていることをお話しました。
それで、今度はXSL FormatterV4.2で同じことをしてみました。XSL Formatterで組版して出力したPDFがこちらです。
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※オリジナルのXSL-FO
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そうしますと、XSL Formatterで作成したPDFでは、IPAフォントとMSフォントで文字送り幅も、行送り幅もまったく同じになっていることが分かりました。次の図をご覧ください。
投稿者 koba : 2007年11月14日 08:00
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コメント
まず、昨日の記事で、「IPA明朝とMS明朝(V2.3)、IPAゴシックとMSゴシック(V2.3)は、漢字の部分が随分似ている」「2つのフォントでは文字の幅が全く同じ」「漢字は同じ字母から作成されたのではないか、という推測が成り立ちそう」と書かれていたのですが、私には似ているように見えないし(たとえば「日」という字を比べればIPAのほうが横幅が広めであるとか)、「同じ字母から」という憶測は乱暴に思えます。MS明朝・ゴシックはリョービの字母がもとになってます。IPAフォントは公表されてないけれどもタイプバンク製ではないかと言われてます。
日本語の固定ピッチのフォントの文字幅が全く同じなのは、あたりまえのことです。プロポーショナルのMS P明朝とIPA P明朝を比べれば、欧文や仮名の文字幅が違います。漢字は全角で一緒ですが。
行送りの違いは、フォントによって行間のアキの情報が違っていることです。行を配置するとき最低限確保するべき行間のアキの情報がフォントには含まれているのです。Windowsのメモ帳のような単純なソフトでの行間には、それがそのまま使われます。MS明朝、MSゴシックでは、それがゼロになっています。IPAフォントはゼロより大きな値で、行間が少しあきます。MS Wordは、この行間の情報を使っているけれども、XSL Formatterは使っていないということです。
投稿者 村上真雄 : 2007年11月14日 15:42