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2007年11月09日
ソフトウェアのビジネスモデル(3)
先日、といっても、もう半月ほど前ですが、猪瀬直樹の「眼からウロコ」 というシリーズで、
「タダは国を滅ぼす〜高速道路も年金もタダにできるわけない (2007/10/23)」
という記事が出ていました。
何でもタダが良いという風潮が蔓延している例を挙げた上で、
・高速道路も年金もタダでできるはずがない。
・受益者負担を明確にすべき
・タダは人を腐敗させる
というかなり過激な論説でした。まさしくそのとおりと喝采を送りたかったのですが、ついでに、「ソフトウェア」をタダにするのも一緒に批判して欲しい、と痛切に感じました。
品質の高いソフトウェアを開発する、というのは決して小さなコストで済むものではありません。ソフトウェアを開発する技術者の人件費だけではなく、テスト担当者、ドキュメント制作担当者、サポート担当者などのコストを含めますと、小さなソフトウェアであってもかなり大きなコストがかかるのは絶対的な事実です。まさしく、「タダでできるはずがない」のです。
それをビジネスとして成立させるには、使用者からライセンス・フィーを頂くのが一番直接的ですが、そうでなくて、それを利用して広告収入を得たり、あるいはコンテンツとセットで販売するなどの様々な工夫を凝らす、新しい方法を模索する努力は必要だろうと思います。
しかし、タダが当然という考え方、あるいは、国の税金を使ってそのコストを埋め合わせることには、どうしても賛成できません。
汗を流して一生懸命働き、そうして得た対価によって、自分の欲しいものを自分できちんと代金を払って購入する、という意識を国民全体がもつことが必要なのではないでしょうか。
猪瀬さん、もう少し頑張って!と言いたいところでした。
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